コラム・週刊Blessed Life 35
安倍晋三総裁、三選を果たす!

新海 一朗(コラムニスト)

 安倍晋三自由民主党総裁が三選を果たしました。そのことを素直に喜びたいと思います。これから3年間、すなわち、2021年まで総裁の座を務めることになります。

 2019年、2020年、2021年、いずれも重要な行事が目白押しで、日本にとって非常に意義深い、歴史的な重みを持つ期間です。安部総裁が頑張ってくださることを心からお祈りいたします。

 内政と外交の両面において、安倍総裁がこれまでよく頑張ってこられたことは一つの実績として認めなければなりません。特に外交面での安部総裁の活躍は、自民党政治史の中でも秀でたものがあり、国際関係が多くの相克と衝突を見せる状況下で東奔西走し、各国のトップと丁々発止(ちょうちょうはっし)と渡り合って重要な外交案件を取りさばいてこられたことは、安倍総裁の外交資質が優れていることを証明しています。

 現在の国際情勢を見ると、非常に複雑であり、誰が本当のリーダーシップを取れるのか、疑わしいほどの困難な状況を呈し、混迷を深める一方の世界の様相です。

 米国の「アメリカ・ファースト」の叫び、中国の世界覇権への挑戦、北朝鮮の非核化の約束の履行の行方、ロシアのシリア・アサド政権への干渉と掌握および対米牽制への新たな動き、イランの反米・反イスラエルの高揚、英国によるEUの亀裂とフランス、イタリアなどに見られる保守主義の台頭、数え上げればきりがありません。

 こういう国際情勢であるからこそ、安倍首相の外交能力が必要とされるわけです。アメリカ・ファーストの姿勢は何もアメリカに限らず、それぞれの国が「我が国ファースト」の国益第一主義を掲げているはずです。

 国益と各国協調のバランスにこそ真の解答があるとすれば、この「国益と各国協調」の実現を目指す立場において、まさに「外交」が重要になります。

 安部総裁を三選した自民党は正しい選択をしたと思います。