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心をのばす子育て 43

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「心をのばす子育て」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 子育ての本質を理解し、個性に合わせた教育で幸せな家庭を築くための教材としてぜひお読みください。

長瀬雅・著

(光言社・刊『心をのばす子育て7つのポイント』〈2002210日第2版発行〉より)

5、知の教育

②頭の知的教育

■子供の才能をつぶすもの

●まとめ
 まとめると、子供の創造性、才能、個性は何に向かうかは分かりませんが、これらを伸ばすためには「自発性」「チャレンジ精神」「やっていることに責任をもつ」といった心の問題と、「具体的に体験すると」が大切です。そしてチャレンジするためには「自分に対する自信と愛すること」「失敗に対する意識転換」が必要です。
 そして子供に自信をつけるためには子供自身が「自己評価を高める」ことです。子供が自己評価を高めるためには親が「誉(ほ)めてやることと励ましてやること」です。これを妨げるのが親の「完璧(かんぺき)主義」と、ほかの子供と「比較すること」です。

 子供にチャレンジ精神が育ったら、後は子供の個性にあったものを見つけるだけです。親はそのための環境づくり、具体的な体験の場を与えればいいのです。その時は子供にできる限り任せます。「最後まで自力でやる」ことが自信と喜びにつながるからです。後は子供が苦しくなって、後ろを向いたときに支えてあげればいいのです。
 しかし、苦労を避けてはいけません。目的のある苦労は人間を成長させますし、喜びを倍増させます。

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 「子供は親の背中を見て育つ」と言います。子供を育てるには親がその手本を示さなければいけません。これは現代でも必要なことですが、今は親の姿を子供に見せる場がなくなってきました。現代は親の背中を見ていると思って、振り向いたら子供はどこにもいなかったという時代です。

 心を育てるには、子供が小さいときは子供の前に立ち、手を引いて導きながら育てます。そして大きくなったら、子供の後ろに立って育てます。子供が一人でできるようにするのです。子供が自力で行動し、判断し、問題を解決するという力を育てるのです。

 それを後ろでよく観察しながらサポートするのです。子供も背後で親が支えてくれているという信頼感があればチャレンジできます。そして一人前の人間になったら、横に並んで対等に生きていくのです。

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 次回は、「意の教育」をお届けします。