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男女の違いと夫婦の関係 32

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第二章 男と女の違いと結婚生活

2 相手に対する期待の違い

4)日常の中に見る男女の違い

男は仕事、女は子供のことが頭から離れない
 男女の違いと言えば、日常の中で様々に経験します。

 家族とみんなで遊びに行っているときでさえ、お父さんが時折遠くを眺めてジーッとしていたら、実は仕事のことが頭に浮かんでいるのです。一日も仕事のことが頭から離れないのです。それが男性の宿命というか、特徴です。

 しかし、女性にも男性が理解できない世界があります。例えば、講演会に来て話を聞いているときでも、女性はいつも気にしていることがあります。何のことでしょうか? 子供のことです。
 「子供は大丈夫かな、ちゃんと泣かずに遊んでいるかな、怪我していないかな」。そういうことが気になってしょうがないのです。遊びに行っていても何をやっていても気になるのです。ここにも男と女の基本的な違いがあるのです。

聞こえる音も違う
 我が家ではこんなことがありました。横浜に住んでいた時のことです。伊豆大島火山帯があるので、神奈川県下では体感地震が起こるのは頻繁です。

 ある日、夜中に地震が来ました。グラグラッとすると私はパッと目が覚めるのです。サッと起きて、どのくらいの大きさの地震なのか確認しようとします。隣で寝ている妻はぐっすり寝ています。

 「お母さん、地震だよ、地震!!」と私がたたき起こしても、

 「ん、なあに? ジシン?……」

 「これはちょっと大きいからこっちに来たほうがいいよ」と、抱き起こして机の下に押し込んでも、まだ眠っていました。

 また、夜中に窓の外でガサガサと音がすると私はパッと目が覚めます。何か異常を感じて、起き上がって一応窓の外を確認します。これは昔からの男性の本能なのでしょうか。家族を外敵から守らなければならないという感性がしみついているようです。
 現代は安全な世の中になったから、そういう能力はかなり退化しているかもしれませんが、やはり本能的には残っているのでしょう。

 ところが、正反対のことがあります。子供がまだ小さかった頃のことです。夜中に何かうるさいし、眩しいなあと思って薄目を開けると、妻はもう起きて子供の世話をしているのです。私は全く気がつかずにグーグー寝ていることも少なくありませんが、妻は赤ん坊のちょっとした泣き声にもパッと目が覚めるというのです。これは男性にはなかなか真似のできない世界です。不思議です。それは女性の本能というものなのでしょうか。

 科学的に調べると、子供の泣き声の音波の波長は、男性より女性がよく聞き取れるようになっているそうです。

 こうしてみると、男性が持っている能力と女性が持っている能力には、明らかに異なった特徴があります。やはり夫婦が一緒にいることによって全体がうまくいくのでしょう。

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 次回は、「共働き時代の夫婦の危機」をお届けします。

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◆同シリーズの前作「うまくいく夫婦仲の法則」はコチラから