2024.06.08 12:00
続・夫婦愛を育む 18
日常のキラキラ
ナビゲーター:橘 幸世
Blessed Lifeの人気エッセイスト、橘幸世さんによるエッセー「続・夫婦愛を育む」をお届けします。
昨年の骨折以来、丸一年ぶりになじみのルートをウォーキングしました。
運動不足できつくなってしまった夏ズボンを、エイっとはいて出発です。何度も歩いた道なのに、全てが新鮮に映りました。
全治3カ月と言われた足首の骨折。実際は、骨が完全につくのに3カ月以上、ギプスを外してからのリハビリに数カ月。筋がなかなか元どおりになりません。
けがをしてない方の足に負担をかけた分、膝に来てしまい、体力だけでなく気力も削がれがちなところ、この春から明るい兆しが見えてきました。
家の近くでは、毎日鳥が軽やかな声でさえずっています。
ツバメでもスズメでもない、ヒヨドリでしょうか、美しい季節にマッチした、とてもかわいい声で歌っています。十数年前に越してきて以来初めて聞くそのさえずりは、小さな喜びの一つです。
一年ぶりに歩いてみると、2日間続いた雨の後の晴天だからなのか、人もチョウも総出の感があります。
私が住む地域は庭を奇麗にしている家が多く、花々が美しいこの季節は、皆さん手入れに忙しそうです。
バラにアヤメにネモフィラなど、花の種類も数え切れません(名前の分からない花も多々)。
家に接する畑で野菜を育てている人も少なくなく、細やかなケアをしています。
田植えをしたばかりの田んぼではシロサギが食事中。青い空の下、緑と白のコントラストが美しいです。さらさらと流れる用水路の水までキラキラしています。
先日帰省した息子が、「都会では見られない風景だ」と故郷を愛(め)でていたのを思い出しました。
「私を喜ばせるために、お庭をこんなに奇麗にしてくれて、皆さん、ありがとう!」「美しい自然を、神様、ありがとう!」と、己が世界の中心であるかのようなお礼を心の中で叫びます。
「あ、ここのバラは、今年はこんなにたくさん咲いてる!」と喜んだり、「あれ、いつもは見事なローズガーデン、…今年は忙しいのかな? 具合でも悪いのかな?」と、どんな人が住んでいるのかも知らずに、勝手に心配したりします。
帰宅後目に留まったのが、『世界家庭』5月号に載ったみ言でした(最初に読んだ時はスルーしていました)。
自然は本当に神秘的です。
私たちが自然を知れば、風の音も素晴らしい音楽に聞こえます。
そして、信仰生活にも非常に役立ちます。
私たちの体と一番近いのが自然なのです。(『天聖経』597ページ)
自然万物は神様からの素晴らしい賜物(たまもの)だと再認識した40分。
心が感謝と感動で満たされた、再生復活のようなウォーキングでした。
橘幸世氏の書籍はこちらから。
◆『夫婦愛を育む魔法の法則』