https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4252

続・夫婦愛を育む 18
日常のキラキラ

ナビゲーター:橘 幸世

 Blessed Lifeの人気エッセイスト、橘幸世さんによるエッセー「続・夫婦愛を育む」をお届けします

 昨年の骨折以来、丸一年ぶりになじみのルートをウォーキングしました。
 運動不足できつくなってしまった夏ズボンを、エイっとはいて出発です。何度も歩いた道なのに、全てが新鮮に映りました。

 全治3カ月と言われた足首の骨折。実際は、骨が完全につくのに3カ月以上、ギプスを外してからのリハビリに数カ月。筋がなかなか元どおりになりません。

 けがをしてない方の足に負担をかけた分、膝に来てしまい、体力だけでなく気力も削がれがちなところ、この春から明るい兆しが見えてきました。

 家の近くでは、毎日鳥が軽やかな声でさえずっています。
 ツバメでもスズメでもない、ヒヨドリでしょうか、美しい季節にマッチした、とてもかわいい声で歌っています。十数年前に越してきて以来初めて聞くそのさえずりは、小さな喜びの一つです。

 一年ぶりに歩いてみると、2日間続いた雨の後の晴天だからなのか、人もチョウも総出の感があります。
 私が住む地域は庭を奇麗にしている家が多く、花々が美しいこの季節は、皆さん手入れに忙しそうです。
 バラにアヤメにネモフィラなど、花の種類も数え切れません(名前の分からない花も多々)。

 家に接する畑で野菜を育てている人も少なくなく、細やかなケアをしています。
 田植えをしたばかりの田んぼではシロサギが食事中。青い空の下、緑と白のコントラストが美しいです。さらさらと流れる用水路の水までキラキラしています。

 先日帰省した息子が、「都会では見られない風景だ」と故郷を愛(め)でていたのを思い出しました。

 「私を喜ばせるために、お庭をこんなに奇麗にしてくれて、皆さん、ありがとう!」「美しい自然を、神様、ありがとう!」と、己が世界の中心であるかのようなお礼を心の中で叫びます。

 「あ、ここのバラは、今年はこんなにたくさん咲いてる!」と喜んだり、「あれ、いつもは見事なローズガーデン、…今年は忙しいのかな? 具合でも悪いのかな?」と、どんな人が住んでいるのかも知らずに、勝手に心配したりします。

 帰宅後目に留まったのが、『世界家庭』5月号に載ったみ言でした(最初に読んだ時はスルーしていました)。

 自然は本当に神秘的です。
 私たちが自然を知れば、風の音も素晴らしい音楽に聞こえます。
 そして、信仰生活にも非常に役立ちます。
 私たちの体と一番近いのが自然なのです。(『天聖経』597ページ)

 自然万物は神様からの素晴らしい賜物(たまもの)だと再認識した40分。
 心が感謝と感動で満たされた、再生復活のようなウォーキングでした。


 橘幸世氏の書籍はこちらから。
夫婦愛を育む魔法の法則

いちばん大切な人と仲良くなれました