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新米ママのありのまま 31
4歳 VS 1歳、姉妹の日常泣き笑い

(APTF『真の家庭』272号[2021年6月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 3月で長女が4歳、5月で次女が1歳になりました。私が夕飯の支度をしている時、長女に次女と遊ぶようお願いすると、おもちゃ部屋に一緒にいてくれるようになりました。

 2人でおもちゃ部屋にいると、長女の怒る声や、次女の泣き声が聞こえてきます。時には、長女が次女を笑わせようと、いないいないばあをしてあやしたりすることもあります。長女も頼もしいお姉ちゃんになったなあと、成長を喜んでいると、途端に次女の泣き声が。

 何事かと夕飯の支度の手を止めて部屋を覗(のぞ)きにいくと、長女がなわとびを次女の胴体にゆるく巻き付けて「ペット!」と笑顔で楽しそうにしていたのです。次女は縛られて身動きがとれず、「うわーん!」と声をあげて助けをもとめるようにこちらを見てきました。慌ててなわとびをとって、長女に「ペットじゃないでしょ! 妹なんだよ!」と叱ったのですが、本人はへらへらと笑いながら「だってペットなんだもーん」と全く聞く耳を持ちません。

 長女も強いですが、次女も負けていません。ある時、いつもの仕返しだとばかりに、長女が見ていた持ち運び用の小型テレビを奪い、裏にひっくり返してしまいました。長女が「ママー、テレビこわしたー!」と泣きついてきて、テレビを起こして見せてあげるのですが、次女はテレビ番組ではなく、テレビそのものに興味があるようで、また同じことを繰り返します。「ママー、見せてくれなーい! 意地悪する!」と怒りをあらわにするのですが、叩くことはせず、「もう、妹だいっきらい!」と地団駄を踏む程度におさまっています。手を出したらいけないと分かっているようで、その点を誉めながら、まだ赤ちゃんだから分からないんだよ、意地悪じゃないんだよと教えるのですが、怒りはおさまらず、違う遊びをひとりで始めてしまいます。

 時には、おもちゃ部屋に次女を入れないように、ドアをピシッと閉めてしまうこともあります。一緒に遊ぼうよと声をかけても、ダメの一点張りで、おもちゃ部屋を占拠されることも。それでも、しばらく説得したら入れてくれ、それぞれで遊び始めます。

 次女はあまり構ってもらえなくても、長女のことが好きなようで、長女がテレビを見ながら歌やダンスをしていると、一緒に体を揺らして声を出したり、長女が遊んでいるところにハイハイで突っ込んでいって、遊んでいたおもちゃを欲しがったりします。早く歩けるようになって一緒に飛んだり跳ねたりしたいようで、ハイハイには時間がかかりましたが、ひとりで立てるようになるのは早く、今にも歩き出しそうな様子です。

 泣かせたり、笑わせたりと忙(せわ)しないですが、長女は少しずつ姉として成長していっているのを感じます。次女が歩けるようになり、話ができるようになって、姉妹で会話をしながら遊べるようになる日が待ち遠しいです。

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 次回は、「多様な宗教に触れ、愛を吸収して、他人に分け与える人に成長してほしい」をお届けします。

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