https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4229

新米ママのありのまま 30
切迫流産で2週間の入院、寂しい思いをしながら待ってくれた子供達、協力してくれた家族に感謝

(APTF『真の家庭』271号[2021年5月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 7月に3人目を出産予定なのですが、安定期に入った妊娠6ヶ月目のある日、朝起きたらまるで月経の時のような出血があり、かかりつけの産婦人科にすぐ向かいました。飛び込みで診てもらうと、胎盤や赤ちゃんには問題はなかったのですが、切迫流産と診断され、子宮の入り口付近の血管が多い所で、血管が切れて出血したみたいだと言われました。一度自宅に帰って安静にしておいてと言われたのですが、夕方になっても出血が止まる気配がなく、病院に行くことに。安定期に出血することはそもそも危険で、出血が止まらないと感染症が起きて破水する可能性もあると言われ、入院を勧められました。3歳と0歳の子供を置いて入院することに不安はありましたが、今はお腹の子が最優先と、パパやじいじ、ばあばも入院に賛成してくれたので、その日から絶対安静の入院生活を送ることに。結果、2週間の点滴とベッド上生活のおかげで出血は止まり、母子共に無事に退院することができました。

 子供達と2週間も離れたことがなかったので、上の子はじいじに甘えっぱなしで、ママに会いたいと毎日のように言っていたようです。下の子はママにべったりだったので特に心配でしたが、帰ってきた日に喜んでくれるかと思いきや、ママの顔を忘れたのか人見知りをして泣かれてしまいました。あんなにママっ子だったのに、とショックでしたが、それほどじいじとばあばとパパにお世話をしてもらっていたことに気づかされ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 上の子はママが帰ってきたのがよっぽど嬉しかったようで、帰宅当日はハイテンションで、それ以降も何をするにしても「ママと一緒にいる!」とママっ子になり、以前より聞き分けがよくなったように感じます。ママがいない期間がいつまで続くのか分からない日々を心細く感じながら、待ってくれていたのかもしれません。

 お腹の子のためにも入院は必要なことでしたが、子供達を寂しくさせてしまったこと、家族に私のやっていた家事育児を全て任せてしまったことに申し訳ない思いがありました。しかし、家族みんなが、新しく生まれてくる命のために協力し、精誠を尽くしてくれた期間であったと思うと、お腹の中にいる時から、家族みんなに愛されて育っているんだなと温かい気持ちになりました。出産はママの役目ですが、新しい命を迎える準備は家族みんなでやっていくことなんだと改めて気づかされました。3回目の帝王切開で不安な思いはありますが、みんなに愛されているお腹の子と出会える日を楽しみに、家族と一緒に残りのマタニティライフを過ごしていきたいと思います。

---

 次回は、「4歳 VS 1歳、姉妹の日常泣き笑い」をお届けします。

APTFの公式ウェブサイトはコチラから