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新米ママのありのまま 29
月日の流れが身にしみる、子供の大きな1年間

(APTF『真の家庭』270号[2021年4月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 「もう2年生になるの? 前は1年生だったのに!」

 「子供の成長って早いよねえ」

 この間耳に入ってきた通りすがりのお母さんたちの会話です。傍から聞けば、何を当たり前のことを言っているのかと笑ってしまいますが、子供の1年というのは大きいもので、親からすれば1年生と2年生は全然違うんだろうなと思います。

 まだ娘は4歳になったばかりですが、去年、一昨年の写真や動画と見比べると、外見も中身も成長しているのを感じます。また、もうすぐ1歳になる次女と比べると、長女も同じような赤ちゃんの頃があったなあと感慨深いです。赤ちゃんの1年間の成長も物凄く、ミルクをあまり飲まなくなって掴み食べをしている様子を見ると、月日の流れが身にしみます。

 長女は「イヤイヤ期」ならぬ「何でも自分でやりたい期」が今も継続しており、そこに「何でも思い通りにやりたい期」が追加され、自分の思い通りにいかないことがあると、泣き叫んで手を焼かせます。タブレットで遊びたいのにママが許可してくれない、お菓子を食べたいのに出してくれない、まだ保育園で遊びたいのに帰らないといけない、など、やりたいことができないと泣き出したり、その場から動かなかったりします。そして、やりたいことをやらせてくれないママに「ママ、嫌い! 大っ嫌い!」と泣きながら訴えてきます。

 1日に数回はそのように泣いている気がします。感情を発散させる時期も必要なので、良い成長の兆しだと思って、今の時期を乗り越えていきたいものです。親は子供の成長に責任があるので、なんでもやりたい通りにやっていては我慢を覚えられず、わがままな子に育ってしまうという恐れがあり、つい厳しく言ってしまいます。

 一方、祖父母は手放しで可愛がってくれるので、娘からすると甘えやすいのでしょう。保育園から帰ってくるとじいじと遊んだり、一緒にお風呂に入ったりして楽しそうに過ごしています。子供の成長には欠かせない存在が祖父母で、子供のためには同居して良かったと心底思います。初めから同居生活に慣れたわけではなく、主人の家族の中に他人の自分がいることに違和感を覚えていた時期もあります。ですが、少しずつ義母が担う家事を自分の役割にしたり、家族のためにできることを増やしたりして、なるべく自然に家族の一員として溶け込んでいく努力をしていきました。子供が生まれてから1年間は大変な時期もありましたが、今は義父母に頼りながら家事、育児、仕事をこなしている毎日です。大人の1年はさほど変化があるようには感じられませんが、年数を重ねていくと、数年前より少しは大人になったかなと思います。子供の成長と共に親も成長していくことを目標に、今後も頑張っていきたいものです。

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 次回は、「切迫流産で2週間の入院、寂しい思いをしながら待ってくれた子供達、協力してくれた家族に感謝」をお届けします。

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