2024.06.03 12:00
私の心の中にいる神様 12
良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
毎週月曜日に配信予定です。
初出は2020年に配信されたものです。
自分を批判する人の幸せを祈る
仕事を終えた帰りの電車で、メールやLINEの確認をしていた時のことです。子供のPTA活動を一緒にしている婦人から、一通のメールが入っていました。
そこには、私の「足りなさ」についての指摘が、ダーッと書き連ねてありました。「メールのチェックが甘い」「授受作用が足りない」「誤字脱字が多い」などなど……。
当たっている面もありましたが、あまりにも痛烈な批判だったので、頭が真っ白になってしまいました。そのショックの程度はというと、乗り換えで降りるべき駅を乗り過ごしてしまったほどでした。
まず、どう返信しようかと一生懸命考えました。そしてとりあえず、「こういう事情があったのよ」などと、言い訳じみたことを送ってみました。すると、さらなる批判のメールが3倍くらいになって戻ってきたのです。途方に暮れました。
その時の私は不安と恐れでいっぱいで、どうしたら理解してもらえるだろうかと、自分なりに思考を巡らせて対処していたのですが、この段階になってようやく、「自己牧会プログラム」のワークをすべきだったことに思い至りました。
そこで、「ここはいったん落ち着こう」と考え、スマホをバッグにしまいました。そして家に帰ってから、「自己牧会プログラム」の本を開いて、こういう場合はどのワークがふさわしいかを探しました。
すると、「神の祝福を願う祈り」のワークが目に飛び込んできたのです。それは、「苦手な人、愛しにくい人、怨讐関係にある人に対し、神様の立場に立って、その人の幸せを願いながら祈る」というものです。「これだ」と思いました。
でも最初は、その婦人のことを考えるだけでも苦しく、ましてや幸せを祈るなんてとても難しい心理状態でした。それでも本には、「まずは形だけでもいい、心の底から思えなくてもいい」と書かれていたので、頑張って唱えてみたのです。
「〇〇さんが幸せになり、人間関係や仕事がうまくいきますように」
これを何度も繰り返すうちに、驚いたことに自分の心が変化していくのを感じました。彼女に対する恐れや不安、批判する気持ち、遠ざけたい気持ちが徐々に消えていったのです。
そこで改めてスマホに向かい、言葉を選びながら、素直に謝罪のメールを送りました。すると今度は彼女から、ものすごく反省した内容の返事が来たのです。こちらの気持ちが変わり、彼女の気持ちをしっかり受け止めて心から謝ったことで、彼女の心にも変化が起こったのだと思います。
一時は、しばらく会いたくないという気持ちにまでなっていましたが、数日後に彼女と会う機会があった時、何のわだかまりもなく接することができました。
「神の祝福を願う祈り」のワークには即効性があります。大切な友人を失うことなく、さらに絆を深めることができたことに感謝します。
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次回は、「良心は裁かない」をお届けします。