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制作の舞台裏から 61
日本社会を蝕む文化共産主義

 今回は、200712月から20084月に制作された動画コンテンツ、「日本社会を蝕(むしば)む文化共産主義」(全5回)を紹介したい。
 ナビゲーターは、現在も勝共運動の最前線で活躍する渡辺芳雄氏が務めている。

 16年前に制作されたものだが、同シリーズが指摘する問題点は、今こそ問われなければならない内容である。なぜなら、文化共産主義の侵食は日に日に拡大し、その実態はさらに深刻なものとなっているからだ。

 それぞれの回タイトルと内容の要約は以下のとおりである。

1回 家庭崩壊の波15分)
 「旧ソ連の崩壊で共産主義も消滅したのか? 冷戦終了後も共産主義はその姿形を変えて驚くほど社会に浸透してきている」

2回 諸政策に潜む文化共産主義17分)
 「宗教を抹殺し、倫理・道徳を否定し、家庭の破壊、家族の廃止をもくろむ文化共産主義。第2回では、身近に迫る『男女共同参画社会基本法』『ジェンダーフリー』の問題を解説する」

3回 文化共産主義と性教育17分)
 「今、子供たちが危ない! 光の天使を装う文化共産主義。性の自己決定権を教え、ピルとコンドームを奨励する文化共産主義者たち。彼らは性教育を通して文化革命を遂行しようとしている」

4回 子どもの権利条例と自治基本条例の背後16分)
 「文化共産主義者たちは女性や子供たちを戦略的にターゲットに据えて彼らの革命の目的を達成しようとしている。彼らの狙いは私たちの身近なところで着々と進められているのだ」

5回 文化共産主義の本質とその克服18分)
 「今、着実に日本社会に侵入し、国家と国民を蝕む文化共産主義。文化共産主義はいかにして生まれたのか? その源流を探り、その本質に迫ります。シリーズ最終回、宗教的価値と家庭の価値の破壊をもくろむ文化共産主義克服の道を示す」

 文化共産主義(文化マルクス主義)者たちの狙いは明らかだ。
 宗教的価値と家庭の価値を破壊することが、彼らの目的なのだ。それは国家転覆に通じる。

 一方で統一運動は、「宗教的価値と家庭の価値」を重要視し、国を愛することを大切だと考える。それ故、共産主義、唯物論的無神論と対立するのだ。

 家庭連合に対する国家的弾圧ともいえる政府による「解散命令請求」の背後にも文化共産主義が見え隠れする。

 「LGBT理解増進法」成立(20236月)の背景にも文化共産主義の影響が大いにあったのではないか。

 渡辺氏は、文化共産主義者による文化の革命はメディアの教育を通してなされているとも指摘している。

 文化共産主義はすでに社会のあちらこちらに浸透している。それはすなわち、制度の中に、文化の中に、人間の思考の中に入り込んでいることを意味しているのだ。

 混迷を深める現代社会。
「日本社会を蝕む文化共産主義」を視聴しながら、2024年の日本と世界のありさまを見つめ直してみてはいかがだろうか。

(則)


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【日本社会を蝕む文化共産主義

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