2024.05.05 17:00
真の父母様の孝情を学ぶ 31
忍耐なくして勝利することはできません➁
『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。
今回は、「忍耐なくして勝利することはできません」(128〜129ページ)からの抜粋です。
私は文(ムン)総裁と、様々なことについて深い会話を交わしました。私たち夫婦はお互いに対する限りない信頼と共に、多くのことを経験しながら、やがて目を見るだけでもお互いを理解できるようになりました。文総裁が通過してきた路程と私が歩んできた道は、神秘的なほど似通っていたからです。
ほとんどの人は私のことを、大変恵まれて、すべての面において不足なものなどない人間だと思っていました。
「あなたは神様から独り娘として印を受け、恵まれた立場でお生まれになったのだから、何の努力をする必要もなく、ただその位置に上がられたのだ」
そう考える人が大勢いました。
宇宙の母として、文総裁と出会い、幸せな家庭を築いて人生を楽しんでいるではないか、というのです。しかし、それは私の生活の一面だけを見ているにすぎません。私は世の中の誰よりも、険しく高い山を越えてきました。ただ違うとすれば、世の中のどの妻よりも、大きな愛を夫から受けながら越えてきたことです。
私は14人の子女を生んで育てましたが、子供が多いと思ったことはありません。5人目の子供までは、青坡洞(チョンパドン)の薄暗く窮屈な部屋で出産し、6人目からようやく病院で生むようになりました。みな等しく、私がおなかを痛めて生んだ大切な子供たちです。しかしその子供たちも、幼い頃から不条理なことを経験しなければなりませんでした。5、6歳になって路地で遊び始めるや、世間の人から睨(にら)まれ、除(の)け者にされたのです。
「お前の父親は文鮮明(ムン・ソンミョン)だろう? 父親がどんなことをしているのか、お前は知っているのか?」
「統一教会のせいで、世の中が騒がしいんだ」
国内では文鮮明の息子、娘だと非難され、国外ではそれに東洋人だという差別が加わりました。ただ文鮮明、韓鶴子(ハン・ハクチャ)の息子、娘であるという理由だけで、苦痛を強いられる子供たち。しかし、私は子供たちを胸に抱きながらも、嘆いたり悲しんだりはせず、むしろ感謝の祈りを捧げました。
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次回は、「忍耐なくして勝利することはできません③」をお届けします。