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男女の違いと夫婦の関係 24

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第二章 男と女の違いと結婚生活

1 男女の生理的・心理的違い

4)対話に対する捉え方の違い

用件があるから話す男性
 特に、男性と女性の間で違いが際立(きわだ)っているのが「対話」というものに対する捉え方です。

 男性が話をするときは「目的」も「用件」もはっきりしています。だから結論を急ごうとします。また、男性の会話は情報収集型です。常に何かを知ろうとして話をします。

 また、男性は言葉を「支配の手段」と考えています。つまり話して相手を説得し、自分の考え方を受け入れさせようとします。用件を明確に伝えて、相手を納得させたいと思うのです。
 人から何か尋ねられたり、話しかけられたら、すぐにそれに対して、「ああ、この人は自分に回答を求めているんだ」と考えてしまいます。自分に解決策を求めているんだと考えて、「自分はこういうふうにしたらいいと思う」と言うのです。
 そして話をすることによって、自分に対する信頼を得たい、認定を受けたいという気持ちがあります。

 ところが、女性は対話ということに対して、あまりそういうことを欲していないのです。
 対話というのは相手との「関係を維持する」、あるいは「より良い関係を築く」、そういうことのためにあると思っています。そこを重視します。関係を保つための手段として考えます。
 男性から見たらあまり意味のないようなことを長々と電話で話したり、おしゃべりをしています。

 例えば、こんなことがあります。女友達同士でさっきまで3日間一緒に旅行してきたのに、家に着いたらまたその友達に電話して話をしています。

 「○○ちゃん? 着いた? さっきはねー……」とまた20分も話しているのです。これは男性には全く理解できません。

 「あなたたちは3日間ずっと一緒に旅行して回ったんでしょう?……」

 つまり、女性は用件とかが問題ではなく、要するに「かかわり」を楽しんでいるのです。
 また、女性が対話する場合は、理解してほしい、共感を得たいという気持ちがあります。嬉しいとか悲しいとか悔しいという思いを一緒に共感してほしいのです。

 この気持ちは、友達関係でも夫婦の関係でもあります。

 このように、会話一つをとっても、それに対してどのような見方をするかという点で、男と女では大きな違いがあります。
 このことを分かっていないために、日常の中で大きな悲劇がよく起きています。後で詳しくお話ししましょう。

 さて、対話する態度、これも違います。さっき言ったように、対話するときは、男性はどうしても「情報収集」に重きを置きます。
 例えば、会社から家に帰ってきたとき、夫がまず最初に発する言葉は何でしょうか。

 「ただいま。きょうは一日楽しかったかい?」なんて言ってくれる夫はめったにいません。
 たいがいの夫が発する第一声は、「きょうは何か変わったことなかった?」と、まず情報収集です。ほとんどの男性がそうです。
 これはある意味では男性の義務でもあるわけです。夫は「何か異常はないか」、妻は「はい、異常ありません」、それでまず一安心、ということなのです。

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 次回は、「話して共感を得たい女性」をお届けします。

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◆同シリーズの前作「うまくいく夫婦仲の法則」はコチラから