2018.09.19 17:00
家族の絆づくり 33
「承認」と「評価」が与える影響
ナビゲーター:阿部 美樹
「褒める」と「認める」のどちらが大切?
「自信のある子供に育てるためにはどうしたらよいのか?」と考えるとき、多くの人が「子供を褒めて育てる」ことを意識します。
「自尊感情が高い人と低い人の違いは何か?」と考えるとき、「親から褒められて育ったのか」ということに注目する傾向があります。
当然、たくさん褒められて育つことは肯定的な心を育む要素ではあります。しかし、親から褒められると頑張るけれども、褒められないとやらなくなったり、頑張っているのに褒められない場合、不満や憤りを持つこともあります。
「褒めるという評価」よりも、「認めるという承認」が必要なのではないでしょうか。
「そのままのあなたが大好き」という承認
子供は親の従属物ではないので、一人の違った個性を持った存在して認めることが必要です。
「○○ができるから素晴らしい」「○○があるから尊い」と褒めることは条件付き評価です。「良い所がなくなってしまうと認められなくなる」という不安な気持ちになる可能性もあります。それよりも、「そのままのあなたが大好き」「今のあなたでOK」というように、ありのままを受け入れられ、信じてもらったという体験が貴重です。そのような人は、自分を承認し、自分を信じることができるようになります。
ありのままの自然体で生きる人は、自分を承認するだけでなく、他人をも承認することができるようになり、人生を楽しめるようになります。