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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(152)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
十一、神を慰める者となりましょう

▲金元弼先生

本人以上に心配して伝道する

 そのようにして、摂理の中をお歩きになる先生は、惨めな私たちですけれども、私たちが大事にし、私たちが愛するそれ以上に愛し、大事にしてくださるお方です。そのことを思い、それに倣(なら)って、私たちも伝道するに当たって、その人が自身を心配する以上の心掛けで伝道するならば、その人は分からないとしても、その人の先祖には分かるのです。

 自分の子孫に私が非常に心を掛けているということを、本人は分かりませんけれども、その人の先祖には分かるというのです。それが成り立った場合は、その先祖は、気がつかない子孫に降りて、知らせてくれるのです。

 世の中にも、そういうことがあるのです。対人関係において、人のためにやったとします。ところが、その人には分からないのです。しかし、その人の親は分かっています。自分の子供に対して、他の友達が自分のことを非常に心配して、ためになっているということが、親には分かるというのです。そしてそのお父さんが気づいたときは、子供に言って聞かせるのです。

 ですから先生は、その伝道する人のために祈るならば、必ずその人の先祖が霊にでも、幻の中にでも現れて教えてくれるとおっしゃるのです。先生が世の中の人や私たちに現れたり、教えてくれたりする奇跡みたいなことが起こりますが、それは奇跡ではなく、当然のことです。

 それは、先生がそのように私たちの先祖を感動させたからなのです。そしてその先祖が私たちに、私は全然見聞きもしないのに、現れて教えてくれるというのです。

 先生は牢屋(興南〈フンナム〉収容所)の中では全然語らなかったのですけれども、その牢屋の中で、ある人に先祖たちが現れました。その人は、先生のことを全く知らないのです。囚人たちにはみな番号がありますけれども、先祖の霊が、「何々番の人にこれを捧げなさい」と言いました。牢屋の中で、そのようにして伝道された弟子が12人もいたのです。

 先生のそういう面をお手本として、これから私たちは生活の中で一つ一つこれを実践して、熱心に頑張ってまいりましょう。これでもって、私の話を終わりたいと思います。

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 「信仰の伝統」は今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。


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