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新米ママのありのまま 22
夫婦だからやって当然は愛情の搾取!? 愛と感謝があってこそ成り立つ関係

(APTF『真の家庭』263号[2020年9月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 産後退院して1週間、夜中の授乳による体力不足と睡眠不足で体は参っているのに、まともに動けるようになったことが嬉しく、普段通りの時間に起きて長女の朝の支度をしていました。すると1週間でかなり体力を消耗し、起きているだけでも辛くなってしまいました。このままでは倒れてしまうと、長女の朝の支度をパパにお願いすることに。「私は下の子の面倒をみるから上の子をお願い。今の時期に2人はムリ!」と少し強めに頼んだら、朝が苦手なパパですが、いつもより早めに起きてやってくれるようになりました。

 それからはイクメンの本領発揮。仕事を終えた後、長女をお風呂に入れて、着替えさせて、歯を磨いてと、寝るまでのことを全部やってくれるように! これまでもお願いしたらやってくれたり、一緒にやったりしていたのですが、気づいたら全部やってくれていたので驚いてしまいました。床上げをして普段通り動けるようになっても体調を気遣ってくれたり、仕事を終えた後、1日に最低1回はミルクをあげたいといって次女にミルクを飲ませてくれたり、イクメンは継続中です。

 ムズキュンすると話題になった契約結婚をする某ドラマで、ヒロインがパートナーからプロポーズされた時の台詞が衝撃的でした。初めは仮初の夫婦で雇用主と従業員という形で、妻兼家事代行としてヒロインは夫から給料をもらっていました。両思いになりプロポーズをされた時、何故結婚したいのかヒロインが夫に聞くと、本当の夫婦として平等の関係になれば給料分を貯金に回せるメリットがあると言われました。

 これに対してヒロインは、主婦の労働時間を給料で計算したら年収304万円になるのに、愛し合っているから、夫婦だからという目に見えない不確かで不安定な理由で家事を押し付けるのは好きの搾取だ!と反論。世の女性のモヤモヤをズバリ言葉にした上手い表現だと感心しました。

 家事育児は夫婦で協力してやっていく事が理想ですが、互いにやって当然と思うと感謝の気持ちがなくなり、やるべき事をやれていないと批判してしまいがちです。私も夫が育児をすることは共働きなら当然、他の家庭では夫がもっと色々やっているのに…という思いがありました。愛し合っているから夫婦になりますが、愛は与えるだけで返ってこないと不足感を抱いてしまいます。夫婦は平等だからこそ互いに気遣い、感謝を言葉にしたり、スキンシップをしたりして、愛していることを伝え、愛されていることを実感し合って成り立つものだと育児を通して気づかされます。

 うちの子かわいすぎると、とろけた顔で子供を甘やかすイクメンパパに感謝と愛を日々伝えて、愛情の搾取とならないよう二人で協力し合って育児をしながら、夫婦の絆を深めていきたいと思います。

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 次回は、「コロナ禍のネガティブをポジティブに変える 『感謝』の生活で、家族の時間を大切に…」をお届けします。

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