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新米ママのありのまま 23
コロナ禍のネガティブをポジティブに変える
「感謝」の生活で、家族の時間を大切に

(APTF『真の家庭』264号[2020年10月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 コロナの影響によって今までの生活とは異なる日常が始まりましたが、少しずつ慣れてきたように感じます。それでも毎日ニュースでは、感染者数の増加や、第2波への懸念などが報道され、感染しないよう気をつけないと、と思わされます。娘が通っている保育園でも、保護者を部屋内に入れないようにして、朝と帰りの支度を先生がやるなど、コロナ対策をしながら預かってもらっています。緊急事態宣言から日常に戻った今も、お盆休みやシルバーウィークの時には祝日以外の日はなるべく登園を控えるよう頼まれたり、コロナ感染者を出さないよう敏感になりながら保育をされていることが感じられます。

 そんな中、長女は毎日元気に登園しています。世界中にコロナが蔓延し、今まで当たり前のように過ごしていた日常に戻れない今、日々何事もなく生活できていることは幸せなことだと気づかされます。子供が元気に過ごせていること、保育園に通えること、仕事ができること、外出したり、外食をしたりできることなど、当然のように思っていた日常に感謝の思いが湧いてきます。緊急事態宣言を受けてステイホームが促されていた時期を思うと、新しい生活様式で多少の窮屈さはあるものの、何事もなく過ごせている今が貴重だと感じさせられます。

 仕事、家事、育児に追われる日々の中、1日のスケジュールが予定通りうまく進んで夜に空き時間ができると達成感があるのですが、そうならない日も少なくありません。長女がいつも以上に長く昼寝をし、夜寝る時間が遅くなってしまったり、ミルクを飲んだ後すんなり寝る次女が寝てくれなかったり。予定通りいかないことがあると些細なことでもイライラしていたのですが、1日無事に過ごせたことに感謝しようと、心を落ち着かせて1日を振り返ることにしました。すると、長女はひらがなやアルファベットを昨日よりも1つ多く覚えたし、次女は昨日よりも表情が豊かになってたくさん微笑みかけてくれるようになったと、今日の子供の成長に目を向けることができました。コロナ禍の中でストップしていた仕事の依頼も頂くことができて、夕飯がおいしかったと家族に喜んでもらえて、充実していた1日だったことに気づかされました。

 また、育児の大変さが上回って子供のかわいさに気づけないでいましたが、日常に感謝できると、この時は今しかない貴重な時なんだと思え、子供の笑顔を頭と心に大切に刻むようになりました。コロナによって日常が激変し、他人を必要以上に批判したり、ネガティブな報道がされたりしていますが、これまでの生活では気づけなかったことに気づかされたり、新しい気持ちの変化があったりと、ポジティブに捉えられることもあります。このようなご時世だからこそ前向きに生活できるよう心がけ、何事もない日常に感謝しながら家族で過ごす時間を大切にしていきたいものです。

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 次回は、「赤ちゃんの純粋無垢な笑顔はまさに平和の象徴」をお届けします。

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