2024.03.20 22:00
新米ママのありのまま 20
愛されるためだけでなく、親を愛するために生まれてくる子供達
APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
フリーライター みはる
韓国で誰もが知っているほど有名なゴスペル音楽に、「あなたは愛されるため生まれてきた人(原題)」という曲があります。
「太初から始まった神様の愛は、私達の出会いを通して実を結び、あなたがこの世に生まれてきたことで、私達がどれほど大きな喜びを感じているか。あなたは愛されるため生まれてきた人、今もその愛を受けているでしょう」
このような歌詞の内容なのですが、何度も「あなたは愛されるため生まれてきた人」が繰り返し出てきます。メロディーも優しく、語りかけるように柔らかく歌う印象を受けます。自分自身の存在を認めてもらえるように感じられ、周囲の人達も自分と同じく愛されるために生まれてきたのだと、自分以外の人の存在にも目を向けることができる歌だと思います。
中高生の時韓国でよく聞いていた歌ですが、親になってからこの歌をよく思い出します。当時は「愛されるために生まれてきた人」は自分でしたが、今は娘がまさしくそうで、私達夫婦の結婚を通して結ばれた神様の愛が娘に注がれ、娘の存在が家族皆に喜びを与え、幸せをもたらしてくれています。
子供は誰もが愛されるために生まれてくるのですが、残念なことに愛されることを知らないままこの世を去ってしまう幼い命が後を絶ちません。コロナウイルスによる自粛で、更に虐待やDV被害が増え、逮捕される人や、虐待を受けて亡くなった子供のニュースをほぼ毎日のように目にします。せっかく十月十日お腹の中で育ててきたのに、親が自らの手で子供に傷を負わせ、命まで奪ってしまう、本当にやるせない出来事に胸が締め付けられます。
子供は親を選べないと言いますが、ある研究では子供は親を選んで生まれてくるという結果が出ています。子供はお腹の中にいた時の記憶を持っていると言われますが、お腹に入る前の記憶がある子供もいて、その子達は神様がいる光の国で、神様からどの親の所に生まれたいか聞かれ、自分で親を選んで生まれてきたと話すそうです。子供自身が優しい親を選んだり、反対に愛を受けたことのない親のもとに、虐待をされると分かっていても自分が愛してあげたいと思い、その親を選んだと話す子供もいるといいます。
にわかには信じられないことですが、本当にそうだとしたら、より一層、生まれてきてくれたことに感謝をし、「親としてはまだまだ未熟な私をお母さんとして選んでくれたんだね、ありがとう」と伝えたくなります。娘はいくら叱られても、口では「ママ、キライ」と言っても、しばらくするとそのことをころっと忘れたかのように「ママ、スキー」と言って抱きついてくれます。親として愛する責任があるから頑張らないとと肩肘を張ってしまいますが、子供はごく自然に親から愛され、親を愛したいと思っているのでしょう。いつか娘にも、「あなたは愛されるため生まれてきた人」の歌を教えて、一緒に歌いながら愛しているよと伝えたいと思います。
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次回は、「妹のお世話をしたがる長女の、微笑ましい姉としての使命感」をお届けします。
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