2024.03.13 22:00
新米ママのありのまま 19
切迫早産、緊急帝王切開を経験して実感した妊娠、出産の奇跡
APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
フリーライター みはる
昨年の初秋、2人目の妊娠が分かり、ようやく出産日が目前に近づいてきました。月日が過ぎるたびに大きく膨らんでいくお腹を撫でながら、妊娠という神秘的な現象を体験できている奇跡を噛みしめています。妊娠、出産は当たりまえに誰もができることではないと、1人目の経験を通して知ることができました。
1人目を妊娠している時、毎回の妊婦健診で特に異常なく、このまま何の問題もなく産めるものだと考えていました。先に出産を経験していた友人もスムーズにお産まで進み、安産だったため、自分もそうなるかなと思っていました。ところが、里帰り出産のため帰省し、実家に近い産院に通い始めた矢先、切迫早産と診断され、臨月まで合計40日間ほど入院生活を送ることになりました。
子供の命を守るために絶対安静だと医師に言われ、一日中点滴をつけたまま、トイレとシャワーの時以外、ベッドの上から動くことが許されませんでした。子供の為とはいえ、体は元気なのに何もできず、ただご飯を食べるだけの生活に情けなくなり、涙を流しながらご飯を食べたこともありました。何の問題もなく産める人もいるのに、どうして自分は駄目なのかとナーバスになっていましたが、エコー健診で大きくなっていく子供を見て、一生懸命外に出る準備をしていることに気づかされました。弱気になっている場合ではない、無事に産みだしてあげることが母親としての使命だと気持ちを切り替えて入院生活を耐え抜き、早産にならずにすみました。
それどころか、予定日を過ぎても産まれず、1週間経過する手前でようやくおしるしがきて朝から入院。3400gもあったことでなかなか出て来ず、激闘の末、緊急帝王切開となり夜の11時半頃取り上げてもらいました。あの時の痛みと苦しさは生涯忘れることができないトラウマになるほどのものでしたが、過ぎてみれば経験できて良かったと思います。2人目も帝王切開が決まっており、今回は切迫早産と言われることもなく順調にお産までいけそうです。
1人目の時と比べて、同じ妊娠でも子供によって違うものだと感じることもあります。つわりはあったものの、1人目の時より長引くことはありませんでした。ただ、お腹が大きくなってからの肺の圧迫感が苦しく、1人目の時はいくら食べてもそんなに苦しいと感じたことはなかったのに、眠れなくなるほど息苦しい時もありました。マイナートラブルはあるものの、入院するほどの事態は起きていないので、不安に押しつぶされない程度にトラブルを警戒して手術日を待とうと思います。
1人目の経験や、流産をした経験を通して、妊娠期間を無事に過ごし、何事もなく出産できることは奇跡なのだと実感しました。お腹の子供が強く蹴って来るたびに、無事に育っていることを感じられ、神様に感謝しています。大切に大切にお腹の中で育てて、対面できる日を楽しみに、残りの貴重な妊娠期間を過ごしたいものです。
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次回は、「愛されるためだけでなく、親を愛するために生まれてくる子供達」をお届けします。
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