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新米ママのありのまま 18
保育園でもまれていく分、家庭ではより愛情を注いであげたい

(APTF『真の家庭』259号[2020年5月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 朝陽に輝く新緑の下を、娘の小さな手を引きながら保育園に通う日々。新生活がスタートしてから早1カ月、初めての団体生活に、子供だけでなく、親も戸惑うことが多くありましたが、少しずつ慣れてきたように感じます。

 通っている保育園は町立のためか、町の方針に従い、3歳児として入所するならオムツは外れていることが前提条件とされており、面接の際や入所説明会の際にも、なるべく早くオムツを卒業できるようにしてほしいと園の先生から言われました。何度か試したのですが上手くいかず、やきもきする毎日で半ば諦めていました。入所前になんとかした方が良いと先生が言うので、「オムツとバイバイして、お姉さんパンツはかないと保育園入れないよって先生が言ってたよ」と、何度か話して説得を試みました。すると、それまで「オムツ、スキ! パンツ、キライ!」と言っていた娘が、「キティちゃんのパンツ、履く!」と自分から言ってくれました。初めてお姉さんパンツを購入して履かせてみると、嫌がらずに履いてくれました。園の先生が、「言葉が早いから、トイレもすぐできるようになるよ」と言っていたのですが、言葉で話して理解できるから上手く説得すればオムツ卒業できるという意味だったのだと気づかされました。

 何度かおもらしを体験し、トイレに行くことを促して、少しずつトイレトレーニングを進めることができました。さすがに入所までに完全にオムツを卒業することは難しかったですが、先生から背中を押されたおかげで、短期間でぐっと成長できたように感じます。

 いずれオムツ卒業はしないといけないことですが、焦らなくても保育園で他の子達がトイレをする姿を見れば自然とオムツ卒業できるのではと思っていました。そのため、子供の成長速度に合わせないで、年齢ごとに一律に成長を促されることに抵抗感がありました。また、先生の言い方も、教育をしていないで甘やかしている親だと暗に言われているように感じ、娘に対しても困った子というように捉えられているようで、被害妄想かもしれませんが、嫌な思いをしました。これなら保育園をやめて、子供の成長に合わせて教育をしてくれる私立の幼稚園が良いのではと思い、一時期検討もしていました。

 しかし、いずれは個人の事情よりも団体のまとまりが重視される学校や社会に出て行くことを考えたら、自然の流れでの成長を待つだけでなく、時には急かしたり、促したりして、できることを増やしていくことも必要なのかもしれないと思い直しました。また、家庭での教育方針と、保育園の方針が異なることは致し方ないことなので、そこは割り切って考えることにしました。保育園では周囲にもまれながら社会性を身につけてもらって、家ではこれまで以上に愛情を注いで育てていけばいいと考えを切り替えました。

 入所してから楽しそうに保育園に通ってくれていますが、2人目が生まれたら更に親の愛を求めるようになると思うので、より一層親子の情を深めていけるよう、愛の器を広げていきたいものです。

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 次回は、「切迫早産、緊急帝王切開を経験して実感した妊娠、出産の奇跡」をお届けします。

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