2024.02.17 17:00
続・夫婦愛を育む 15
神様は悪いようにはされない
ナビゲーター:橘 幸世
Blessed Lifeの人気エッセイスト、橘幸世さんによるエッセー「続・夫婦愛を育む」をお届けします。
先日、倒木による停電により、乗る予定だった特急列車が運転見合わせとなりました。
再開見通しが立たぬまま、駅の待合室で待つこと2時間半。暖房はありません。
電車を諦めて長距離バスに乗ろうか、席はあるか、バスは運行できるかと、思い巡らせていると、倒木場所の先の駅まで代行バスが出るとのアナウンス。
着いた駅でさらに待つこと1時間、特急列車が手配され、予定より4時間余り遅れて無事帰ることができました。
突然の不運にも、よその国だったらどうなっていただろうと思いました。
また、雪で困った過去の出来事があれこれ思い出されました。
子供たちがまだ2歳と1歳の頃、下の子をおんぶして上の子の手を引き、保育園から帰ろうという時、バス停で待てど暮らせどバスが来ません。突然の大雪に東京の交通機関がまひしたのです。
携帯もない時代。辺りには誰もいない、ぼたん雪が降る暗い中、幼い娘は疲れて抱っこをせがみますが、こちらの体力にも限りがあります。
たまに通るタクシーに手を振るも、既に乗客がいます。
途方に暮れていると、一台のトラックが止まってくれました。若いお兄さんが家の近くまで乗せてくれたのです。
降りる時に渡そうとした薄謝を受け取ることもなく。本当に救われました。
アメリカで活動していた時、夕方雪が降る中、ガソリンスタンドの前で迎えを待つこととなりました。
そのガソリンスタンドは午後5時に閉まるのですが、寒かろうと、オーナーが暖かい事務所の中で迎えが来るまで待たせてくれました。
私に付き合った従業員さん、見も知らぬ者のために残業です(手当が付いたか分かりません)。
雪関連以外にも、助けられたエピソードはいろいろあります。振り返れば、ただただ感謝です。
自分の人生、予想もしなかった展開がたくさんありました。
「私の人生、そうなる?」「なぜこんな事が起こるの?」と思わぬ方向にかじが切られます。不安や心配が湧いてきますが、そんな時、自分に言うのが、「神様は悪いようにはされない」。
絶望や大きな悲劇に襲われた時は、とてもそうは言えないと思いますし、そんな中にいる人にかける言葉ではありませんが…。
「必ず勝利するぞ、天が付いている」的な波動はちょっと苦手です。でも、これまでも何とかなってきたので、次の試練が来ても、「神様は悪いようにはされない」と事態を受け止めるようにしています。神様のご計画を尋ねながら、歩むよう努めます。
不確定要素が増すばかりと思われる昨今、どのような展開が待っているのか知る由もありませんが、天に尋ねつつ、真の父母様のもと、家族・兄弟姉妹と支え合いながら、歩んでいきたいと思います。
橘幸世氏の書籍はこちらから。
◆『夫婦愛を育む魔法の法則』