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続・夫婦愛を育む 15
神様は悪いようにはされない

ナビゲーター:橘 幸世

 Blessed Lifeの人気エッセイスト、橘幸世さんによるエッセー「続・夫婦愛を育む」をお届けします

 先日、倒木による停電により、乗る予定だった特急列車が運転見合わせとなりました。
 再開見通しが立たぬまま、駅の待合室で待つこと2時間半。暖房はありません。

 電車を諦めて長距離バスに乗ろうか、席はあるか、バスは運行できるかと、思い巡らせていると、倒木場所の先の駅まで代行バスが出るとのアナウンス。

 着いた駅でさらに待つこと1時間、特急列車が手配され、予定より4時間余り遅れて無事帰ることができました。

 突然の不運にも、よその国だったらどうなっていただろうと思いました。
 また、雪で困った過去の出来事があれこれ思い出されました。

 子供たちがまだ2歳と1歳の頃、下の子をおんぶして上の子の手を引き、保育園から帰ろうという時、バス停で待てど暮らせどバスが来ません。突然の大雪に東京の交通機関がまひしたのです。

 携帯もない時代。辺りには誰もいない、ぼたん雪が降る暗い中、幼い娘は疲れて抱っこをせがみますが、こちらの体力にも限りがあります。
 たまに通るタクシーに手を振るも、既に乗客がいます。

 途方に暮れていると、一台のトラックが止まってくれました。若いお兄さんが家の近くまで乗せてくれたのです。
 降りる時に渡そうとした薄謝を受け取ることもなく。本当に救われました。

 アメリカで活動していた時、夕方雪が降る中、ガソリンスタンドの前で迎えを待つこととなりました。
 そのガソリンスタンドは午後5時に閉まるのですが、寒かろうと、オーナーが暖かい事務所の中で迎えが来るまで待たせてくれました。
 私に付き合った従業員さん、見も知らぬ者のために残業です(手当が付いたか分かりません)。

 雪関連以外にも、助けられたエピソードはいろいろあります。振り返れば、ただただ感謝です。

 自分の人生、予想もしなかった展開がたくさんありました。
 「私の人生、そうなる?」「なぜこんな事が起こるの?」と思わぬ方向にかじが切られます。不安や心配が湧いてきますが、そんな時、自分に言うのが、「神様は悪いようにはされない」。

 絶望や大きな悲劇に襲われた時は、とてもそうは言えないと思いますし、そんな中にいる人にかける言葉ではありませんが…。

 「必ず勝利するぞ、天が付いている」的な波動はちょっと苦手です。でも、これまでも何とかなってきたので、次の試練が来ても、「神様は悪いようにはされない」と事態を受け止めるようにしています。神様のご計画を尋ねながら、歩むよう努めます。

 不確定要素が増すばかりと思われる昨今、どのような展開が待っているのか知る由もありませんが、天に尋ねつつ、真の父母様のもと、家族・兄弟姉妹と支え合いながら、歩んでいきたいと思います。


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夫婦愛を育む魔法の法則

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