2024.02.10 17:00
続・夫婦愛を育む 14
天使のはしご
ナビゲーター:橘 幸世
Blessed Lifeの人気エッセイスト、橘幸世さんによるエッセー「続・夫婦愛を育む」をお届けします。
私の住む地域は晴れが少なく曇天が多いので、洗濯物が渇くのに時間がかかります。そんな土地にも、いいことはあります。
天使のはしごがしばしば現れるのです。
数十年前初めてこの地を訪れた日も、雲の合間からうっすらと光の筋が数本差していたのを今でもはっきり覚えています。
東京では目にすることのなかった光景でした。
先日も主人と車に乗っていると、目の前が天使のはしごであふれていました。
こんなに広範囲にたくさん見たのは初めてで、普段写真を撮ることのない私も思わずシャッターを押しました。
天使のはしごを見るとうれしくなります。神様を感じるからです。
兄エサウから逃れてハランに向かう途中、ヤコブは石を枕にして休みました。そして夢を見ます。
「一つのはしごが地の上に立っていて、その頂は天に達し、神の使たちがそれを上り下りしているのを見た」(創世記28章12節)
おそらく心細さでいっぱいだったであろう彼に、神様が共にいることを見せてくださった天使のはしご。「ヤコブのはしご」という表現もありますね。
「天使のはしご」をググると、「太陽光線をさえぎるくらいの厚みがあって、かつ切れ間のある雲が必要…うんぬん」とありました。
私たちの運動は、厚い雲に覆われたような日々が続いていますが、先日、それはそれは大きな光が差して、無上の希望と感動を与えてくれました。
UPA卒業生たちの讃美礼拝を率いた文信出(ムン・シンチュル)様と文信興(ムン・シンフン)様のお二人です。
厚い雲に覆われていた日本に来てくださったお二人と卒業生たち。
光が見えない時も、神様は共にいてくださっていることを確認させていただいた礼拝でした。
両手を挙げて「ハレルヤ!」と叫びたかったのは私一人ではないでしょう。
そしてもう一つ、空に見つけて誰もがうれしくなるのが、虹ですね。正確な数字は分かりませんが、こちらでは虹も珍しくないと感じています。
天使のはしごをたくさん見たことをJさんに話すと、彼女は虹の話をしてくれました。
帰省した娘さんを空港に送る際、よく虹を見るそうです。
ある時は、空港の待合室から大きな半円形の二重の虹がくっきり見え、まるで娘の出発を祝すかのように感じたとのこと。
虹に送られるのが続いたので、「あなたはラッキー・ガール」と言うと、娘さんはにっこり。彼女はこれまで決して平たんな歩みではなかったそうですが、「自分は運がいい」と言うそうです。
そんなふうに思っている娘の姿に、慰められるような、ちょっぴり誇らしいような、ありがたいような、親として何とも言えない気持ちになるんだ、とJさんは言います。
私はふと、もしかして神様も、苦労の中でも頑張る人間を見て、そんなふうに感じておられるのだろうか、と思いました。
橘幸世氏の書籍はこちらから。
◆『夫婦愛を育む魔法の法則』