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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第175回 保守とリベラルの違いは何ですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「保守とリベラルの違いは何ですか?」という質問に対してお答えします。

 思想的な違いを「保守派」と「リベラル派」という表現で分けることがあります。
 「保守」とは、培ってきた伝統や文化、秩序を尊重し、国家や社会の利益などを重視する思想や立場のことです。

 一方「リベラル」とは、自由や解放を重視し、革新や改革を求める立場や思想のことです。

 リベラルとは、「革新」ともいわれるように、自由や解放を重視し、革新や改革を求める立場の人です。
 ですから、既存の状態が個人の利益や人権を尊重しなければ、打倒して新しいものを生み出そうとする姿勢があります。

 例えば、保守は家庭における愛と絆を大切にしますが、リベラルは「夫婦別姓」「ジェンダーフリー」「性の解放」を推進するなど、個人の権利と自由を優先しようとします。

 リベラルの根底には「マルクス共産主義」があり、物事を「支配者と被支配者」の関係で捉え、被支配者が支配者に搾取されているので、支配者を打倒しなければならないと考えます。
 夫や親を支配者、妻や子供は被支配者と捉えて、自由や権利を得るためには「階級闘争」が必要だと考えるのです。

 では、日本共産党はどのような政党でしょうか。

 共産主義思想に基づいて「暴力革命」の方針を堅持しており、警察庁や公安調査庁から監視対象とされています。

 過去にも、武装闘争やリンチ事件などの暴力行為を行ったり、他国の共産党と連携したりしています。
 また、党内での多様な意見や批判を許容せず、党中央の意見に従わない者は除名処分されます。

 自分たちの思想や政策に反対する者に対しては、謀略やデマ、扇動などの不正な手段を用いて攻撃することがあります。

 日本共産党は、日本の伝統や文化に反対し、社会主義・共産主義の体制を目指している政党です。日本共産党のプロパガンダにだまされないように注意が必要です。

 一方、日本では1955年に「民主党」と「自由党」による保守合同が実現し「自由民主党(自民党)」が誕生しました。

 自民党の立党宣言を見れば、人権を抑圧する共産主義、社会主義勢力を排撃することや、現行憲法の自主的改正をはじめとする独立体制の整備の実行を「党の使命」と位置付けました。

 自民党の原点は、自主憲法を制定して、日本らしい国柄を取り戻すこと、国民道義を確立して、内外に誇れる国をつくるところにあります。
 しかし、自民党の問題は保守政党の定義が曖昧なことです。

 保守とは、人間の理性だけに期待せず、伝統や慣習を謙虚に尊重すること、時代に合わせた必要な変化は許容するが、過激な社会革命には反対することです。

 自民党の英語名「Liberal Democratic Party」には「Liberal(リベラル)」という言葉が使われています。
 これは戦時の翼賛体制や軍国主義と決別して自由(Liberal)を実現することの意味であり、現在の社会主義的、左翼的なリベラルの意味とは異なります。

 にもかかわらず、現在の自民党議員の多数は、党名に込められた「リベラル」の意味を履き違え、歴史・文化・伝統を軽視し、安易な社会革命にくみする左翼リベラルの立場にあります。

 その象徴がLGBT理解増進法の制定です。自民党には立党の原点に立ち返ることを願うばかりです。

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