2024.02.09 22:00
【テキスト版】
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第174回 マスコミが偏向報道する理由は何ですか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「マスコミが偏向報道する理由は何ですか?」という質問に対してお答えします。
マスコミは、立法・行政・司法の三権に次ぐ「第四の権力」と呼ばれることがあるように、世論形成や政治、経済、文化、生活など、社会全般に大きな影響を与えています。
ですから、マスコミには言論と表現の自由を守りつつ、社会への責任と義務を果たすことを期待します。
そのためには、報道倫理として、「真実や正確性の尊重」「公正や客観性の確保」が必要です。さらに、「人権やプライバシーの尊重」「報道の公共性・公益性の認識」なども不可欠です。
しかし、マスコミの報道内容に対して、「事実と違う」「公平性がない」「人権無視だ」という嘆きの言葉を聞くことがあります。まさに偏向報道の問題です。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか? それは、事実は一つでも、捉え方の違いによって多種多様な報道の仕方があるからです。
「今日は晴れた」という事実は誰が見ても同じです。しかし、この事実を「晴れて良い日だ」と捉える人もいれば、「紫外線が強くて嫌な日だ」と捉える人がいるように、捉え方の違いがあります。
事実に対して、どのように捉えて報道するかという問題です。
偏向報道とは、ある特定の事象について、複数の意見が対立する状況下で、特定の立場から否定もしくは肯定する意図を持って報道すること、直接的もしくは間接的な情報操作を行って報道をすることです。
偏向報道が行われる理由として、「政治的・経済的な圧力や利害関係」が影響する場合があります。「社内の空気や方針による規制」「編集者の個人的な思想や価値観の反映」もあります。
「視聴率の追求による誇張や印象操作」「報道の不正確さや不十分さによる誤解や偏見の拡散」もあるでしょう。
その中でも、「思想的な偏り」について解説します。
マスコミは、一般的にリベラルで左翼的な傾向が強いといわれます。
リベラルとは、個人の自由や平等、人権や利益を重視する思想や立場のことです。
リベラルは、保守と対立することが多く、保守はそれまで培ってきた伝統や文化、秩序を尊重し、国家や社会の利益などを重視する思想や立場のことです。
マスコミには、権力や権威に対して批判的であり、社会の変化や改革に前向きであるべきだと考える人が多いことも影響しているでしょう。
しかし、社会に大きな影響を与えるマスコミに「社会主義」「共産主義」という左翼思想の人が多いのは問題です。マスコミを使って国民を思想啓蒙、思想教育をすることができる立場だからです。
共産主義の特徴は、何事も「支配者と被支配者の階級闘争」で物事を捉えるので、批判、反対、闘争の姿勢です。
マスコミに入り込む左翼思想の人には、次の4点で危険性があります。
第一は、理性や知性を過信し、自分たちの正義感や思い込みに固執することです。
第二は、情報に偏りがあり、事実と意見を区別しないことです。
第三は、自分たちの表現の自由や独立性を悪用し、誤報や歪曲を行うことです。
第四は、視聴者や読者の関心やニーズに応じて、誇張や印象操作を行うことです。
しかし、今の時代はテレビ・新聞による情報だけでなく、広く多くの人が情報を発信するSNSによる情報が多くなりました。
両者を見比べてみれば、大手マスコミには左翼的な傾向があることが分かります。
このように、情報の背後に、思想的な動機が潜んでいることを忘れてはいけません。