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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(139)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
十、約束と誓い

▲金元弼先生

約束の背後にいるサタン

 二人に共通する利益が成り立たないと、二人の約束は成り立ちません。私は損をし、あの人だけ利益になる、そういったような約束というものは成り立ち得ません。お互いが利益を得る共通の目的を中心として、二人は約束をするのです。ところが、その約束はよく破られてしまいます。これは、なぜなのでしょうか。

 堕落する以前の世界も、神と人間をして、自然にその約束が守られるような環境ではないのです。なぜそういう環境ではなかったのかというと、人を神の身代わりとして造らんがためであったということをお話ししました。

 私たちが生きている世界といい、環境といい、私たちをして約束を守らしめるような環境になっていません。というのは、人を中心として約束を守ろうとしても、神がいます。神を中心として人が約束を守ろうとしたら、これを妨げるサタンがいます。

 私たちは、神に対して約束がよく守れるような環境の中にいないので、私たち同士は、約束したその時点から、それを守るために、お互いが誓うのです。お互いが約束をして、誓う時のその瞬間的な関係なり、一時的な関係があります。お互いが約束をする、その関係です。心情が高まっている関係です。その関係がいつまでも続くものと考えやすいのです。

 皆さんは、誓いを立てなければなりません。互いが約束するときは、主体と対象の二人ですけれども、実際は二人だけではないということなのです。約束している主体と対象の背後には、見えないサタンがいることをはっきり知らなければなりません。

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 次回は、「約束は共通目的のため」をお届けします。


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