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真の父母様の孝情を学ぶ 21
ただ私だけが天の花嫁であることを➁

 『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。

 今回は、「ただ私だけが天の花嫁であることを」(109〜110ページ)からの抜粋です。

 呉(オ)執事は、母が北の故郷にいる時から共に信仰を持ってきた同志であり、友人でした。

 翌日、日が昇ると、呉執事は再び楽園洞(ナグォンドン)の商店街に行きました。仕事中、ずっと上の空だった呉執事は、仕事が終わるや否や、すぐにソウルでも評判の占い師がいる所に向かいました。誰のものかも知らされないまま、差し出された四柱(生まれた年、月、日、時間)を見た占い師は、両目を大きく見開きました。

 「このお二人、年の差は大きいですが、天が定めた夫婦です。天下にまたとない夫婦ですね。滅多にお目にかかれない、天の四柱です」

 呉執事ははやる気持ちを落ち着かせながらも、すぐに教会に駆けていき、文(ムン)総裁に報告しました。

 「洪順愛(ホン・スネ)さんの娘、韓鶴子(ハン・ハクチャ)が天の新婦です」

 文総裁からは何の返事もありませんでした。おそらくそれは、既に文総裁の周りに、弟子たちから推薦された新婦候補者がたくさんいたからでしょう。

 しかし私は、心配しませんでした。
 なぜなら、天の独り子は天の独り娘と聖婚しなければならないのであり、独り娘を探し出すことは、独り子の使命であるとともに、その本分だからです。

 いくら家柄や学歴が良いとしても、天が準備した独り娘でなければ、独り子と聖婚することはできません。当時、世間的にはまだ幼く見えたかもしれませんが、天に対する私の気持ちは、既に固まっていました。私は時を待っていました。

 当時、寄宿舎で生活していた私は、ある日、窓辺の木に留まったカササギの声を聞いて、喜ばしい知らせがもたらされるような予感がしました。そして、窓を開いて空を仰いだ瞬間、神様の声が聞こえたのです。その頃は、夜に夢のお告げがあるのはもちろん、澄み切った空からも、波が押し寄せるように休みなく、啓示が下りてきていました。

 「時が近づいた」

 それは子供の頃からよく耳にした、天の声でした。貴人に会えそうな予感がした私は、まるで誰かから背中を押されるようにして、読んでいた本を伏せ、寄宿舎をあとにしました。

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 次回は、「ただ私だけが天の花嫁であることを③」をお届けします。


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