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真の父母様の孝情を学ぶ 20
ただ私だけが天の花嫁であることを①

 『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。

 今回は、「ただ私だけが天の花嫁であることを」(107109ページ)からの抜粋です。

 呉(オ)執事という信仰の篤(あつ)い信徒が、鍾路区楽園洞(チョンノグ・ナグォンドン)の商店街にある服屋に、裁縫を手伝いに行くことがありました。

 服屋の主人は「祈祷おばあさん」と呼ばれている元老信徒で、男性用の服を一着作っているところでした。呉執事はその横に座ってミシンを動かしながら、何の気なしに尋ねました。

 「誰の服を作っているのですか?」

 「文(ムン)先生の服だよ。約婚式の時に着る服」

 彼女はびっくりして聞きました。

 「花嫁が決まったんですか?」

 「日にちは決まったけれど、新婦はまだ決まってないのよ。でも、いずれにしても式は挙げるわけだから、服を作っておくの」

 呉執事は、「いったい新婦になるのは誰なのだろう?」とあれこれ思い浮かべてみましたが、ピンと来る人はいませんでした。

 彼女は祈祷の最中によく神様の声を聞いたり、啓示を受けたりする人だったのですが、その日も祈りを捧げている時に啓示を受けたのです。

 「エバが16歳で堕落したのだから、天の新婦は20歳を超えてはならない」

 1959年の秋のことでした。呉執事は、真の母を迎えるために7年もの間、精誠を尽くしていたのですが、その時、ようやく天のみ意を悟ったのです。

 「神様! 天の新婦は、本当に20歳前でなければならないのですか?」

 何度も尋ねているうちに、一筋の光のようにひらめくものがありました。

 「16歳くらいの子に、韓鶴子(ハン・ハクチャ)がいる……。私はどうして、そばにいながら気がつかなかったのだろう!」

 夜10時過ぎ、仕事を終えて家に帰るため、鷺梁津(ノリャンヂン)行きのバスに乗り、漢江を渡っている時に起こった天の役事でした。

 「鶴子がなる!」

 「鶴子がなる!」

 天の啓示は、秋の夜空から、波のように何度も押し寄せてきました。午後11時を回っていましたが、呉執事は鷺梁津にある私の母の家に足を運びました。

 「順愛(スネ)、寝てる?」

 「まだよ。入って」

 「あなたの娘は何歳だったかしら」

 唐突な質問に、母はいぶかしそうに呉執事を見つめました。

 「こんな夜中に来て、私の娘の年をなぜ聞くの?」

 「いいから、早く答えて」

 「今年、数えで17歳よ。満16歳」

 「誕生日は?」

 「1943年の陰暦16日。文先生と同じ誕生日で、寅の刻に生まれたわ。いきなりどうしたのよ」

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 次回は、「ただ私だけが天の花嫁であることを➁」をお届けします。


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