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真の父母様の孝情を学ぶ 19
天と地の鳳凰が出会う➁

 『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。

 今回は、「天と地の鳳凰が出会う」(105〜106ページ)からの抜粋です。

 ある日、一人の元老女性信徒が文(ムン)総裁の元を訪れ、自分が見た夢の話をしました。

 「空から無数の鶴の群れが飛んでくるのですが、何度手で払っても戻ってきて、ついには文先生を覆ってしまったのです」

 当時、文総裁と聖婚したいと思う女性信徒は、非常にたくさんいました。文総裁がその夢の話を聞いても、これといった反応を示さないでいると、その元老信徒は確信に満ちた声で言いました。

 「私の夢は、新婦の名前に『鶴』の字が入らなければならないという、天のみ意(こころ)を示していると思います」

 しかし当時、私は文総裁の年齢に比べてあまりにも幼かったため、私の名前は多くの候補者の中に埋もれ、取り上げられることすらありませんでした。

 そのような中、祈祷生活を続けていた母が、また夢を見ました。一羽の鳳凰(ほうおう)が天から降りてくるのですが、別の一羽が大地から飛び立って昇っていき、出会うのです。それがいったい何を意味するのか、一生懸命考えましたが、やはり答えは見つかりませんでした。

 ところがある日、母が明け方の冷水浴を終え、誓いの言葉を唱和していると、天の声が聞こえてきたのです。

 「天から降りてきた鳳凰は真の父を象徴し、大地から飛び立った鳳凰は真の母を象徴する」

 母は夢を解く糸口がつかめてとても喜びながらも、口をつぐんで、教会で毎日精誠を捧げました。

 私は16歳になる頃には、信徒たちの視線を感じるようになっていました。彼らは私を、「気品があり、容姿も端麗だ」と、称賛してくれるのでした。

 「鶴子(ハクチャ)は、その落ち着きといい、淑(しと)やかさといい、まるで名前のごとく、鶴を見ているようだ」

 しかし、称賛に浮かれて自分を前面に押し出したり、軽挙妄動に走ったりすることはありませんでした。

 文総裁は何より、自身を犠牲にして献身的に歩む、ために生きる心を持った女性を探していらっしゃいました。学歴や家柄、財産、美貌は求めていらっしゃいませんでした。絶対的な信仰を持って、この世界に愛を施せる女性、この世界を救うことのできる女性でなければなりませんでした。

 そのような女性を見つけるため、文総裁は聖婚なさらずにいました。宇宙の母となる天の新婦がすぐ近くにいるのですが、時を待たなければならなかったのです。私は天のみ意に気づいていましたが、それを話すことはしませんでした。探し出すのは文総裁の責任だったからです。

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 次回は、「ただ私だけが天の花嫁であることを①」をお届けします。


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