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真の父母様の孝情を学ぶ 18
天と地の鳳凰が出会う①

 『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。

 今回は、「天と地の鳳凰が出会う」(103〜104ページ)からの抜粋です。

 「生活に追われて虚(むな)しく生きるより、もっと価値のある人生を送らなければ」

 母は、祖母と私のことを叔母(洪順貞〈ホン・スンヂョン〉氏の夫人)に頼み、青坡洞(チョンパドン)教会に住み込んで献身的に歩み始めました。教会では人の一番嫌がる仕事を進んで引き受け、人々の心配をよそに、いつも楽しそうに、感謝しながら過ごしていました。

 しかし、教会で手に余るほどの仕事をこなそうとしたため、体がひどく弱り、母はついに病気にかかってしまいました。幸いにも、母が腹中(ポクチュン)教時代から姉妹のように親しくしていた婦人信徒たちがソウルの鷺梁津(ノリャンヂン)に住んでいたので、母もそこに居を構えて闘病生活を送り、健康を取り戻していきました。

 私は寄宿舎から看護学校に通い、日曜日には青坡洞教会に行って礼拝に参加しました。ある時、母が教会で私を見かけるや否や、隅のほうに引っ張っていき、こっそりささやきました。

 「数日前、何だかよく分からない夢を見たのよ」

 「どんな夢だったの?」

 「それが、白い礼服を着た教会の女性たちがピンクの花を持って立っている中、お前が文(ムン)先生に向かって歩いていくんだよ。集まった人たちは、お前のことをうらやましそうな目で見つめていたのだけれど……。そこで突然、雷鳴が轟(とどろ)き、天から雷が落ちて、夢から覚めたわ」

 「もうすぐ、世の中がびっくりする出来事が起こるという知らせのように思います」

 「そうよね? 明らかに何かのお告げなのだろうけれど、どんな意味なのかしらね」

 当時、教会では文総裁を「先生」と呼んでいました。母はまだ、これが途方もない啓示、すなわち自分のたった一人の娘が「世界を救う真の母になる」という天の啓示であるとは、思っていないようでした。

 しかし私は、神様のために犠牲となる人生を生きることを決心していたので、その夢の意味をうっすらとですが理解しました。

 1959年の秋、青坡洞教会で開かれた全国伝道師修練会に、私は母と一緒に参加しました。狭い建物の一角で修練会をするということで、ずいぶん慌ただしかったのですが、一方で、また別の重大な摂理が進められていました。

 2カ月ほど前から、信仰心の篤(あつ)い元老婦人たちを中心に、文総裁の聖婚準備が少しずつ進められていたのです。

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 次回は、「天と地の鳳凰が出会う➁」をお届けします。


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