制作の舞台裏から 40
人類に一番多くの影響を与えた本、聖書

 U-ONE TVのYouTubeチャンネルで配信中の「ほぼ5分でわかる統一原理」(全150回)は大人気のコンテンツだ。
 短時間で「統一原理」のポイントを学ぶことができるのがうれしい。

 「統一原理」(『原理講論』)を学んでみると、『聖書』を引用して解説していることに気付く。
 それは、「統一原理」には新しい真理の使命の一つとして、聖書の奥義を解明するという役割があるからだ。

 では、そもそも『聖書』とは何なのか。

 そこで今回は『聖書』について紹介した「人類に一番多くの影響を与えた本『聖書』」(2018年制作、9分)という映像作品を紹介したい。
 この映像を制作した目的は、『聖書』を分かりやすく紹介することにある。

 日本人にはなかなかなじみの薄い書物ではあるが、「統一原理」をより深く学ぶために『聖書』について知っておいて損はない。

 「人類に一番多くの影響を与えた本『聖書』」は、二つのパートから構成されている。

 前半では、私たちが普段から接している欧米の映画や文学などの多くが『聖書』から大きな影響を受けているということを紹介している。

 後半では、『聖書』の「創世記」を通じてユダヤ民族の歴史をたどりながら、ユダヤ教、キリスト教、イスラームがなぜ兄弟宗教と呼ばれるのかについて、イラストや図を用いて分かりやすくコンパクトに説明している。

 この映像が『聖書』を知るための手がかりとなって、さらに深く「統一原理」を学んでいただけることを願う。

 ところで、昨今の国際情勢を理解する上でも『聖書』の知識は必須である。また、宗教抜きに世界の問題を考えることはできない。

 例えば今年10月に勃発したイスラエル(ユダヤ教)とパレスチナ(イスラーム)の軍事衝突の根底には、2000年前から続く宗教間の争いがあるが、宗教を中心とした歴史的背景を知っていた方が断然理解度が違ってくる。

 ユダヤ教、キリスト教、イスラームの三つの宗教は互い争っているが、同じエルサレムを聖地とし、その教えはいずれも『聖書』が基になっている。

 2003年12月、筆者はイスラエルを訪ね、エルサレムやナザレなどの聖地を巡礼する機会を得た。

 さらにイエス・キリスト生誕の地、ベツレヘムの聖誕教会へ向かうためにパレスチナ自治区にも入った。
 そこはヨルダン川西岸地区といわれる場所。検問所には重武装した兵士が立ち並び、物々しい雰囲気が漂っていた。

 すぐに目にしたのは物乞いをする貧しい子供たちの姿だった。しかし外国人観光客の立場上、なすすべもなく、ただ目的地に移動させられた。
 イスラエルの中の分断という現実を目の当たりにした瞬間だった。今、同じパレスチナ自治区のガザ地区がイスラエル軍の攻撃で悲惨な状況になっている。

 敵対してきたイスラエルとパレスチナが、平和裏に共存できる道が築かれ、神の愛による宗教間の和解が一刻も早く実現されることを祈る。

 そして『聖書』に隠された人類救済のために働かれる神のメッセージを「統一原理」を学びながら、ぜひひも解いていただきたく、この映像を紹介したい。

(K)


 番組のご視聴はこちらから(ログインが必要です)。

【人類に一番多くの影響を与えた本『聖書』】

アプリでのご視聴はコチラ
パソコンでのご視聴はコチラ


 シリーズ「ほぼ5分で分かる統一原理」はYouTubeで公開されていますので、どなたでもご覧いただけます。

【第36回 創造原理(28)「『聖書』はどのような書物なのか」】


 さらに深く学びたいかたにお薦めの書籍はこちらから。
◆『やさしい聖書学
 梅本憲二/著(光言社・刊)