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家族の絆づくり 295
7S」を活用して変革しよう!

ナビゲーター:阿部 美樹

マッキンゼーの「7S」とは何か?
 自分の人生を有効に変化させるためには、どうしたらよいでしょうか。
 所属する組織を変革するためには、どうしたらよいでしょうか。
 何事も「変化・変革」することは簡単ではありません。

 マッキンゼーという米国に本社を置く大手コンサルティング会社があります。
 マッキンゼーでは、企業などの組織運営、組織変革のためには「7S」が必要であると提唱します。
 それは、「三つのハードな経営資源と四つのソフトな経営資源という七つが大切である」と強調します。

 具体的には以下のとおりです。
 ハード面は「戦略(Strategy)・構造(Structure)・システム(System)」の三つです。

 「戦略」は、目的や目標を達成するために立てられる一定期間の計画ないし行動方針です。
 「構造」は、目的に基づいた組織づくり、組織の仕組みの特徴です。
 「システム」は、迅速で的確な意思決定ができる報告パターンや会議のルーティーンなど、マネジメントの仕組みです。

 一方、ソフト面は「価値観(Shared Value)・能力(Skill)・人材(Staff)・文化(Style)」の四つです。

 「価値観」は、経営理念を全員が共有し、日々の行動で実践することです。この価値観が7Sの中心的な軸となり、他の資質に大きく影響を与える重要な資質となります。
 「能力」は、環境変化に機敏に対応でき、優位性のある組織能力です。
 「人材」は、時代にふさわしい卓越した能力を持つ人材の育成です。
 「文化」は、自律的に変革していける組織風土を醸成していくことです。

7S」で組織変革、人生のレベルアップを
 このような「7S」を使うと、企業の特性が明らかになり、どこをどのように変えていくか、何を伸ばしていくかなどを検討することができます。

 一般的に、ハードな資質は比較的短い時間に変えることができますが、ソフトな資質はより本質的なことなので、変えるのに時間とエネルギーがかかります。
 また、どれか一つだけ変えたとしてもうまくいかず、総合的に手を打たなければならないものといえます。

 これらの7Sは、企業だけでなくチームをつくって取り組む活動や個人の人生設計においても適用できる重要な要素です。
 私の人生をより有意義なものにするために、弱みは効果的な変革が必要であり、強みはさらなるレベルアップが大切です。

 改めて、ハード面の資質とソフト面の資質を見直してみてはいかがでしょうか。