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心情開拓
心霊を育てる生活原則(131)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

10 あなたが成長するために

▲李耀翰先生

(質問3)霊人体が成長するために、兄弟とどのような交わりが必要でしょうか

 例えば、人と会った時、この人とどう付き合うべきかと、いつも自分に反問して暮らすのです。いつも反省しながら暮らさなければ、仕事に支配される僕(しもべ)になるのです。ほとんどの人が、そうなのです。

 ぶどう園の例え話を知っていますか。朝9時から来て働いた人と、午後3時から働いた人がいて、朝来た人にも、あとに来た人にも、5時に帰る時には同じ金額を払ったのです。すると、朝来た人が不平を言ったのです。「人をばかにするにもほどがある」と。

 しかし、主人の立場では、後者に、「これは気の毒」と思って善を施したのです。彼はどれだけ感謝して働いたか。朝から来た人は、やむを得ず「早く終わらないかなあ」と思うし、あとの人は、「仕事にあぶれるかと思っていたのに」と喜んでやったというのです。主人は、その情を見たのです。情の世界を見たのです。きっと聖書は、こう解明しなくてはならないのです。

 時間さえ過ぎればお金をもらえるのだと、やむを得ずにやった人と、喜んで2時間やった人とを神様が見た時に、喜んで2時間やった人のほうに愛が行くのです。その人に祝福を与えたい、これが親の愛、愛の心です。

 だからこれは信仰の本質を言っているのです。主体者に対してどれほど引かれて暮らすか、どれほどみ旨を喜んで暮らしているか、これが本質なのです。この心を奪おうとするのが、サタンの側です。

 私たちの霊人体は、どういう時に成長するかといえば、希望に燃えてみ旨に刺激を受けている時は、霊人体が成長しているのは間違いないのです。そういう時は、分別しやすく、未来を知るのです。そうでない人、線のゆるんでいる人には、急にびっくりするような事件が起こるのです。それが戒めなのです。そして、「自分と主体者との関係をはっきりせよ」と、気づかされるのです。

 統一教会の人たちは、最初精神的刺激を受けた動機があるから、それをゆるめると、自分自身もそう感じて、体も重くなり、変なのです。夢もおかしいのです。追いかけてくるようなものを見る。それを放置しておくと、御飯の味が変になるのです。病気だからといって休む。病院に行くと、「病気ではない」と言われるのですが、その時に、すぐ敏感に悟らなくてはいけないのです。大先生は、「私たちにはアンテナがある」と言われるのです。そのアンテナにごみが付いたら、すぐ分からなければいけないのです。

 兄弟関係においても、四位基台的関係において霊人体は成長するようになっています。カインとアベル関係において、必ず力が失われます。主体と対象関係によって、必ず力が来るのです。

 兄弟をいかに貴重に思うか。貴重に思える時は、相手が相手と見えないで、神から派遣された者に見えるからです。そこに四位基台ができ上がるのです。だから、目に見える人を神となったその人と思って付き合わないと、相対基準とならないのです。そういう兄弟には反発がない。兄弟を無関心に見ないのです。そういう人は、草一本でも、無関心に見ないのです。

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 次回は、「一人でいる時こそ」をお届けします。


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