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スマホで立ち読み Vol.27
回顧録『愛あればこそ』9

久保木哲子・著

(光言社・『回顧録 愛あればこそ』〈2015525日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第27弾、回顧録『愛あればこそ』を毎週金曜日(予定)にお届けします。
 久保木修己・家庭連合初代会長の夫人である久保木哲子さん(430双)が、2023918日に聖和されました。故人の多大な功績に敬意を表し、著作である『回顧録 愛あればこそ』を立ち読みでご紹介いたします。
 ここでは第5章と第6章を試し読みいただけます。

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第六章 グランドツアー

トルコでの歓迎

 この旅行で非常に印象に残ったのがトルコでした。

 トルコは親日国家です。江戸時代にトルコの船を日本人が救助したり、日露戦争で日本がロシアに勝利したことなどもあって、親日家が多いのです。

 日本では、客人を料亭とかレストランなどの一流の所でもてなしますが、外国では自宅に招いてファミリーで接待します。

 ある方のご自宅を訪問したときに、本当にびっくりしたのは、玄関で小児麻痺(まひ)の長男と一緒に迎えてくださったことです。日本ではゲストを自宅に招いたときには、ふすまの向こうに押し込めて、「大事なお客さんが来るから、あなたはきょうは出てこないで」と言いがちです。

 外国からのゲストにあえて、そういう姿を見せなくてもよいし、子供もかわいそうだと思うのです。ところがその方は、その長男を一番前にして迎えてくださったのです。そしてご主人が、「これは長男です。この子は生まれてまもなく、高熱でこうなったのです」と紹介してくださいました。

 その長男に、日本の黒帯の柔道着をきちっと着せ、柔道をさせているそうです。日本の柔道に精神的に良いものを感じて、柔道を習わせ心身を鍛えているというのです。

 さらに、近所に住む従兄弟(いとこ)だとか、再従兄弟(はとこ)だとかを呼んで一族を挙げて歓迎してくださいました。それには本当に感動しました。

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 次回は、「粋(いき)なパリの泥棒」をお届けします。



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