2023.10.28 05:00
スマホで立ち読み Vol.28
『拉致監禁』34
世界平和統一家庭連合 総務局/編
スマホで立ち読み第28弾、『拉致監禁』を毎日朝5時にお届けします。
本書は現在の報道の背景を理解するとともに、拉致監禁の再発を防ぐために作成された一冊です。ぜひお読みください。
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第二章 痛哭と絶望を超えて
逆境を超えて得た親子の絆➁
啓示と夢によって導かれる
すると、不思議なことがいろいろと起きるようになりました。それは祈祷を始めて21日目ぐらいのことでした。夢を見るようになり、いろいろな啓示が下りるようになったのです。その中でも、特に3つの啓示を覚えています。
当時は、今から考えれば申し訳ない話ですが、もし私が霊的におかしくなって、神様と真の父母様を裏切るようになったとしたら、そのときは生きていられない、死んだほうがいいと思い、死ぬ準備までしていました。かみそりを用意し、母のバッグからとても強い頭痛薬を盗み出して、それを隠し持ちながら祈り続けたのです。
「神様、もし万が一あなたを裏切るようなことがあったならば、私はこの薬を飲み、手首を切って死にます」
そのとき、1回目の啓示が下りました。「どうして死ぬのか、あなたは生きて信仰を全うしなさい。文先生はメシヤであるがゆえに、死ぬことができなかったのだ」「あの興南に入っておられたときも、自らの肉体を生かしていかれたではないか。だから、あなたはこの場から出て、信仰を全うしなければいけない」と言われたのです。
私はとても申し訳なく思って、「なぜ死ぬことを考えたのだろうか」と、思いとどまることができました。
2回目に降りた啓示は、「サタンはあなたを離教させることだけが目的ではない。祝福家庭を一つでも崩したいのがサタンの目的である」という内容でした。
3回目には、「私の願いを叶(かな)えてほしい。私の願いは、神の血統をこの地上に一人でも多く残してくれることだ」というのです。それを聞いて、私は“まだまだ死ぬことはできない。ここから無事に出て、神様の血統の子女を生むまで死ねない”と思いました。さらに、不思議なことが次々に起こりました。
お寺で監禁されていたとき、お寺の住職が「退屈だろうから」とレンタルビデオを2本借りてきてくれたのですが、それがインディ・ジョーンズの「最後の聖戦」と、スティーブ・マックイーンの「大脱走」でした。これを観(み)て、本当に力が出ました。まるで、神様からのメッセージのような気がしたのです。
脱走不可能と言われた収容所を囚人たちが抜け出していくのですから、この監禁からも絶対に抜け出せると思いました。「最後の聖戦」は、イエス・キリストの聖杯をめぐって善と悪が戦うのですが、最後、善が勝利する姿を観ながら、勇気を得ました。私の選んだ道は絶対間違いないと……。
そんな中、また不思議な夢を見ました。そして、「ふすまの一部が開くから、隣の部屋に逃げなさい。そして、窓から飛び降りて逃げていくんだ」と言われたのです。それは5月のことで、私はすぐに起きてふすまを開けようとしましたが、とても大きな釘が打ってあるため、開きませんでした。なぜ霊界が、ここのふすまが開くと教えたのか、とても不思議に思いました。
しかし、とにかく40日目が来たら、私は窓を割ってでもこの場から立ち去ろうと決意していました。その40日目というのは、6月に入ってから迎える日でしたが、5月31日の朝、もう一度啓示が下りたのです。
「きょう実行しないといけない。今まであなたが祈祷条件を積んできたことが、6月になれば、また一から積み上げなければならなくなってしまう。それに、6月はいつもさまざまな問題の起こる月である。霊的にとても弱くなる月だ。だから、きょう実行しなければならない」と言われたのです。そして、起きてふすまを見たら、なんと釘がなくなっていたのです。それを見た瞬間、神様がきょう実行しなさいと言われていることを悟りました。
釘がなぜなくなっていたのかというと、私の気持ちが全く変わらないのを見た親が、6月になったら村上密(ひそか)牧師を呼んで、隣の部屋で私を教育しようと思い、釘を抜いて隣の部屋の準備をしていたらしいのです。親は、釘を抜いたことに私が気づかないと思ったようです。
ですから私は、村上牧師が来る前に脱出したことになります。まさに、脱出するべき時を霊界から教えられたのだと思います。
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次回は、「命懸けの脱出」をお届けします。
★「我々の視点」脱会説得による悲劇③
★「拉致監禁」問題を考える特別シンポジウム(2023年9月10日)ダイジェスト映像