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制作の舞台裏から 34
丹心 ~文鮮明師の真実~

 「丹心 ~文鮮明師の真実~」というビデオ作品をご存じだろうか。
 「丹心」は1994年に企画・制作され、1995年初頭にVHSのビデオ作品として発表された映像コンテンツである。

 DVDYouTubeもなかった時代である。
 映像の編集作業も現在のようなパソコンを使ってノンリニアで編集する時代ではなく、2台以上のデッキを使いテープからテープへ映像をコピーするリニア編集で作業を行う時代であった。
 徹夜の作業をものともせずに連日制作に打ち込んでいた若き日の情熱が懐かしい。

 同作品の主題は、「文鮮明師の真実」である。
 今から30年前、1992825日に行われた3万組の国際合同結婚式をきっかけに、統一教会(当時)への誤解や偏見に基づくネガティブな報道が過熱し、国家的ともいえる統一教会へのバッシングの渦が日本社会に巻き起こった。

 筆者はプロデューサー、企画責任者として同コンテンツの制作に携わった。
 先駆けて還故郷し、逆風の中で孤軍奮闘氏族メシヤ活動にまい進する先輩たち、祝福家庭の皆さまを支えたい、その一念で「丹心」の制作に当たった。
 真の父母様を証ししたい、真の父母様の真実を伝えたい、それが制作の原動力だった。

 1992824日、文鮮明師は「メシヤ宣布」をする。

 「私と私の妻、韓鶴子女史は、人類の真の父母であり、救世主であり、再臨主、メシヤであることを宣布します」

 2000年前、イエス・キリストは十字架に倒れたが、再臨のキリストは死ぬわけにはいかなかった。十字架の道を幾たびも生きて越えていかなければならなかったのである。

 30年の時を超えた今、メシヤの弟子であり、真の父母の子女である私たち一人一人もまた、十字架の峠を越えていかなければならない時に直面している。
 蕩減復帰、責任分担完遂の道には例外も省略もないのだ。

 しかし死ぬわけにはいかない。
 天に対する一片丹心の思いをささげながら、私たちの責任において日本国民の皆さん一人一人に「真実」を証しし伝え続けなければならないのだ。伝わるように、伝わるまで…。

 同コンテンツでは、「丹心」の歌が演出効果を高めてくれている。この歌はこの作品のために収録されたオリジナル素材である。そこに制作者としての一片丹心の思いを込めた。

 古く、懐かしい作品だが、一世世代のかたにも、二世世代にも、このような時だからこそ、今一度見ていただきたい作品である。

(則)


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【丹心 ~文鮮明師の真実~】

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