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うまくいく夫婦仲の法則 38

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」! 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣(ひけつ)をご紹介します。

松本 雄司・著

(光言社・刊『二人で学ぶ うまくいく夫婦仲の法則』〈200251日初版発行〉より)

第四章 どのようにして夫婦愛を育てるか

3 二人が仲の良い夫婦になるには

※「A愛妻度」は第20回、「B愛夫度」は第21回を参照

⑳永遠に一緒にいても楽しい夫婦とは(A-⑳、B-⑳)

 夫婦の関係がなんとなく単調で、変化や刺激のないものに感じておられる方はいないでしょうか。もしそう感じておられたら、それは、「夫と妻の関係でだけ」ずーっと付き合っているか、あるいは、「いつも友達感覚だけ」であったり、「片方だけが常に上」という膠着(こうちゃく)化した関係になってはいないでしょうか。

 感動的夫婦生活というのは、時と場所において、自由自在に立場を変化させていける柔軟な関係であってこそ味わうことができます。

 真の夫と妻の関係は、実は多様な位置関係に自由自在に立てるようになっているのです。

 封建時代のように、常に夫が上で妻が下というような関係は、それなりにまとまっているように見えても、そのような関係の夫婦は、実は、忍従という一方の犠牲の上に成立している安定であったりします。また、最近の若いカップルは、まったく対等の友達感覚でやっていこうとする場合が多いようですが、それが必ずしもうまくいくわけでもないことは離婚統計の数値がそれを表しています。

 夫も妻も、一個の男性・女性として人格的価値はまったく平等であることは言うまでもありません。しかし、心情の世界においては、自由に変化できるのです。普段は夫と妻として、仲の良い友達のように。しかしあるときは、兄と妹のように、また姉と弟のように。そしてまた、あるときは父と娘のように、あるときは母と息子のようになるのです。

 そうすれば、心情の世界においての喜び、楽しみ、味わいがまったく変わってきます。

 実際世の中で、本当に仲の良い夫婦をじっと見ていると、その関係が自在に上になったり下になったりしていて、とても微笑ましい光景で、傍(はた)から見ていてもうらやましいほど楽しそうです。そんな二人は輝いています。永遠に一緒にいても楽しいという関係はきっとそこから生まれてくるのでしょう。

 私たちもそのような「輝く夫婦」になりましょう。そのためにはまず、相互に心から尽くし合い愛し合って、深い信頼関係と仲の良い夫婦になることが第一歩でしょう。そこまで到達できたら、今までなんとなく暗くて見えなかった二人の未来に、急に明るく眩(まぶ)しい光が射して、希望の道が見えてくるに違いありません。

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 「うまくいく夫婦仲の法則」は、今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。


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