家族の絆づくり 29
幸せを実現する「三つの思考原則」

家族の絆づくり 29
幸せを実現する「三つの思考原則」

ナビゲーター：阿部 美樹

選択と判断の物差しは？
　人生は一瞬一瞬が判断と選択の連続です。その時、正しく適切な判断をするためには「人生の羅針盤（物差し）」という思考原則が必要です。

　第一は、「長期的の原則」です。日々の生活の中で、いつも目先の出来事に取り組む「短い時間軸」だけではなく、「長い時間軸」を持つことが大切です。物事の緊急度だけで判断するのではなく、重要度という判断基準も必要です。緊急なことを優先するのは当然ですが、「緊急ではないけれども重要なこと」に注目しておきましょう。

　第二は、「多面的の原則」です。「私から見た視点」という「一面的視点」だけで判断するのではなく、相手の立場から、第三者の立場からという「多面的視点」を持つことです。相手の立場から見れば、「調和した関係」を実現することができますし、神様の立場からの視点を持つならば、究極的な軸が定まっていきます。

誰もが持つべき人生の座標軸
　第三は、「根本的の原則」です。何事も、状況（環境）に応じて対応する「臨機応変」という姿勢が必要です。しかし、どんなときでも変わらない、誰に対しても変わらないという「根本的な考え方」が必要です。病気を治す（課題を解決する）という対処療法的な人生だけではなく、健康な生き方（幸福を実現する生き方）という根本的な人生観を持つことです。
　原理原則の源は「神様」ですから、神様に根差した考え方や生き方が最も大切なのです。