家族の絆づくり 28
人生を左右する「三つの関係」

ナビゲーター:阿部 美樹

誰との関係が最も大切?
 人生は一人ではなく、関わり合いながら生きています。人間関係の中で、特に影響の大きい「三つの関係」について紹介します。

 第一は、「自分との関係」です。
 人間関係で課題がある人は、ほぼ間違いなく自分との関係が良好ではありません。「どうして私はこうなのか・・・」と自分を見て葛藤しています。
 等身大の自分を受け入れ、自分の長所に注目し、自分に誇りをもつことが大切です。

 第二は、「家族との関係」です。
 最も身近で関わりの深いのが家族です。しかし、家族に対して無意識のうちに「否定的な目」で見る傾向があります。家族に対しては、愛に対する期待が大きいので、他人以上に厳しく評価して要求の思いをもちやすいものです。
 家族に対して怒りや裁きの思いをもつのではなく、肯定的な目で見つめ、感謝の思いを表現していきましょう。

目に見えない家族の存在
 第三は、「先祖との関係」です。
 家族との関係が全ての人間関係の土台になっていますが、もう一つ、「目に見えない家族」が存在します。それが「先祖」です。先祖は目には見えなくても、私たちに大きな影響を与え続けています。
 生命の根本は「親子関係」です。親から与えられ、生かされ、愛されてきた生命ですから、「親孝行」という姿勢が天理天道にかなった生き方なのです。
 親に対しては「孝行」、先祖に対しては「供養」の心が大切です。目に見えない家族である先祖を意識して生活していきましょう。