2023.10.11 17:00
家族の絆づくり 288
「能力の3要素」を身に付ける
ナビゲーター:阿部 美樹
どんな能力を高めるの?
会社などの組織において、効率を高め、関係を深め、良い結果を出すためには、各自の能力を高めることが不可欠です。
では、どんな能力を高めることが必要なのでしょうか。
それを明確に知らなければ、当然それを得ることもできません。必要な能力とは、三つの要素で成り立っています。
第一の能力は、「知識・情報」を身に付けることです。
営業担当であれば、「商品知識」や「マーケティング理論」などを知る必要があります。
経営者であれば、さらに「財務、法務、労務、人事」などの幅広い知識、さらには「人間関係構築」「事業計画の立て方」などに関する深い知識も必要です。
「情報」においても、最近の情報、有益な情報を正確に早くキャッチできなければ、チャンスを生かすことができません。
第二の能力は、「技能・技術(スキル)」を身に付けることです。
例えば、営業の経験、IT操作技能の習得、簿記会計の実務など、それぞれの立場に必要なスキル習得のために継続的なトレーニングが必要です。
スキルについて具体的に言えば、「問題解決力(コンセプチュアル・スキル)」と「対人関係力(ヒューマン・スキル)」と「専門技能(テクニカル・スキル)」があります。
「現場スタッフ」なのか、「中間管理職」なのか、「トップマネジメント」なのかによっても求められるスキルが違います。
これらのスキルは、実務経験と研修を通して育むことができます。
仕事も家庭も能力向上
第三の能力は、「態度・行動」を身に付けることです。
積極的に顧客を開拓する姿勢、明るく元気な表現力、人の話をよく聴く理解力、誰に対しても謙虚な姿勢などです。
実は、「態度・行動」が最も大切な能力ですが、最も難しい面でもあります。
行動の背後には、目に見えない「思考・価値観・性格・動機・信念」などが影響するからです。まさに本質的な生き方や人間性という能力を高めることです。
このようなことは、会社などの組織だけでなく、家庭内であっても同じです。
家族の円満な関係をつくるためには「男女の違いと関係性の在り方」や「子供の成長と育児」に関する知識が必要です。
また、「料理・掃除・片付け」などのスキル、「家計のやりくり」のスキル、「車の運転」のスキルなども必要になります。
さらに、「温厚で謙虚な態度」「思いやりのある行動」などの姿勢や行動も必要でしょう。
常に、必要な能力を身に付ける、高めることを心がけていきましょう。