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スマホで立ち読み Vol.28
『拉致監禁』17

世界平和統一家庭連合 総務局/編

(光言社・『拉致監禁: 家庭連合(旧統一教会)に反対する人々』〈Kindle版〉より)

 スマホで立ち読み第28弾、『拉致監禁』を毎日朝5時にお届けします。
 本書は現在の報道の背景を理解するとともに、拉致監禁の再発を防ぐために作成された一冊です。ぜひお読みください。

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第一章 家庭連合に反対する人々

家庭連合に反対する人々に関するQ&A

Q14
 反対派は長年にわたって、家庭連合(旧統一教会)では“血分け”を行っていると言って批判してきましたが、真相はどうなのでしょうか?

A
 反対派が脱会説得の際に用いる家庭連合への中傷の一つに、いわゆる“血分け”があります。1975年に出版された山口浩著『原理運動の素顔』(エール出版社)には、次のように書かれています。

 「“血分け”の方法は、といえば、教祖に献血してもらうのではない。ヤクザの義兄弟の契りのように血をすすり合うのでもない。教祖サマにセックスをしてもらうことによって“血分け”を行なうのである。従って、教祖サマからの血分けは、女性しかできない。その女性から今度は男性が分けてもらう、というように、男→女→男と互いちがいに行なうのだ」(144ページ)

 ジャーナリストの山口浩氏の説明によれば、家庭連合では“セックスリレー”を実践しているというのですが、これは事実無根です。拉致(らち)監禁され、反対牧師の説得で脱会した元信者の中でそのような経験者は一人もいません。(いくつかの非原理集団、例えば禹明植〈ウ・ミョンシク〉集団などは、禹氏が複数の女性との間で子女をもうけているようですが、それらの集団は“絶対純潔”を説く家庭連合とは無関係です)。

 日本の信者にそのような経験者がいないと見るや、韓国の古い幹部の36家庭だけが“血分け”を実践していたのだと批判する反対派もいます。例えば、19904月に出版された川崎経子(きょうこ)著『統一協会の素顔』には、「最初の3組と33組(36家庭)は、実際に文鮮明の血分けを受けたと指摘されている」(235ページ)と記されています。

 ところが、931027日の某テレビ局のワイドショーに、36家庭の元信者、および「血分け」批判の草分け的存在の卓明煥(タク・ミョンファン)氏が出演した際、司会者の「文教祖との間で血分けはあったのか」との質問に対し、36家庭の元信者は「自分たちには“血分け”はなかった」と否定したばかりか、長い間“血分け”批判をしてきた卓氏も、「統一教会は教理的にはセックス教理だが、今まで実際には証拠がなかった」と発言しました。

 つまり、反対派の「36家庭までは血分けをした」という批判には、何の証拠もなかったのです。(その後、「3家庭だけ」と批判した反対派もいますが、これも事実無根です)。何の根拠もなく批判し続けてきたという事実は、驚くべきことです。これらの批判は、反対派の“悪意”から来る風聞に過ぎないものだったのです。

 実は、拉致監禁による強制改宗の手法を生み出した森山諭(さとし)牧師の「血分け」批判のニュースソースは、この卓明煥氏からの情報です。

 森山牧師の著書には、「血分け」が断定的に述べられているのですが、その情報の根拠が明示されていません。しかし741012日号「キリスト新聞」を読むと、いわゆる「血分け」の情報提供者が卓氏であることが分かります。森山牧師は、何の証拠もないまま「血分け」を語っていた卓氏の発言を鵜呑(うの)みにし、まるで自分が見てきたかのように「血分け」批判を断定的に行っていたのです。実に無責任です。

 名誉毀損(きそん)にも当たりかねない情報を書く場合、その情報が果たして事実かどうかの裏づけを取り、極めて慎重に記載すべきです。ところが、卓氏自身が「証拠はなかった」と平然と言ってのけるところに、この“血分け”の中傷の悪質さがあります。

 このような、単なる風聞から始まった「血分け」批判を聞かされることで、数多くの信者が、自分では目撃したことも、体験したこともないにもかかわらず、その批判に踊らされて脱会に追い込まれた事実は、あまりにも嘆かわしいことです。

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 次回は、「反対派のねじ曲がった解釈」をお届けします。



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