コラム・週刊Blessed Life 283
恐怖におびえる習近平主席!

新海 一朗

 中国で奇妙なことが起きています。
 次々に起きる要人の失脚、行方不明、自殺…、これは一体どういうことなのでしょうか。
 事件が起きているのは、中国人民解放軍のロケット軍で、中国人民解放軍の三軍(陸・海・空軍)から独立した独立軍種であり、核抑止、核反撃、通常ミサイル精密打撃をその任務としています。
 この重要な部署の高級将校らが失脚し、行方不明となり、ある者は自殺するという事件が、ここ最近連続的に起きているのです。

 習近平主席はロケット軍を恐れているようなのです。どうしてでしょうか。
 自身が暗殺される危険性があると見ているからです。習近平氏が信じているある予言があり、そのことが深く関係しているというのです。

 最近の習近平氏は、北京一帯を襲った洪水災害の現場を視察することもせず、G20も欠席し、何かにおびえるようにじっと隠れているように見えます。ひたすら自身の身の安全を守っているようです。

 では、習近平氏が信じる予言とはどのようなものでしょうか。
 その予言には弓矢に関することが書かれていることから、弓矢がミサイルを連想させ、ロケット軍と結び付くと考えられているようなのです。それで「ロケット軍におびえる習近平」となるわけです。

 習近平氏は731日、ロケット軍の新司令官と新政治委員を任命しました。
 この人事により、数カ月間「行方不明」であった前ロケット軍司令官の李玉超氏と政治委員の徐忠波氏が、すでに職を解かれていたことが確認されました。

 7月初め、李玉超氏が劉光斌・副司令官、張振中・元副司令官と共に、汚職摘発機関に連行されて調査を受けていることを、香港メディア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が明らかにしました。
 さらにロケット軍の初代司令官である魏鳳和氏は、現在まで数カ月間にわたって「行方不明」となっており、ロケット軍・元副司令官の呉国華氏は自殺しました。

 同じ頃、秦剛外相の「失踪」や前中央警保局長・王少軍の死亡が発覚しました。
 このようなロケット軍の粛清は、異例の事態というべきであり、国内外で汚職、情報リーク、クーデター、暗殺などのうわさがささやかれています。

 そういう中で、この粛清劇の背景にあるのは、習近平氏が予言を恐れていることが本当の原因であると指摘する識者がいます。
 習近平氏は、クーデターをほのめかす不吉な古代の予言を深く信じているといわれ、任期中に自分が暗殺されるのではないかと恐れています。

 中国の古典的な予言書に『鉄板図』というものがあり、その的中率は非常に高いことで知られています。
 『鉄板図』の最後の絵は、5羽の鳥が飛んでいる絵です。4羽が黒く、もう1羽が白い羽を持つ鳥です。
 黒い羽の鳥は山を越えて飛んでいきましたが、白い羽の5番目の鳥は、山を越えることができず、山の中腹にぶつかって死んで、血が飛び散り、墜落するという様子を描いています。

 中国問題評論家の唐浩氏は、「白い鳥には白い羽が生えている。白と羽を合わせれば『習』という字が出来上がる」と語り、習近平の暗殺をほのめかします。
 黒い羽の4羽の鳥は、毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦涛であり、白い鳥は習近平であるというわけです。

 さて、この予言がそのごとく成就するのかしないのか、確かなことは言えませんが、起こらないとも言えません。
 習近平氏は異常な恐怖感の中で国家のかじ取りを進めています。