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終活ポイント講座 5

 『祝福家庭』(2020年春季号、夏季号、秋季号)に掲載された「終活ポイント講座」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 「老後」と「聖和」に対する備えに関して、行政書士の石原登文先生(6000双)に解説していただいています。

※法律や制度は2020年9月時点のもので、今後、変わることがあります。

8 財産情報の整理
 「エンディングノート」には多くの場合、財産情報について整理するページがあります。金融機関の預金口座やクレジットカード、株式や公債などの有価証券類、生命保険、土地・建物などの情報を記載するのです。どこに土地が何平方メートルあり、そこにどのような建物がある、というように、細かく記入します。

 もしも聖和した人(故人)が借金を抱えていたとしたら、そのままでは家族がその借金を相続することになります。家族に余計な苦労をさせないためにも、借金は地上世界にいる間に清算しておいたほうがよいでしょう。

 一般的に財産は、名義人本人でなければ、売却や名義の書き換えをすることができません。もし名義人が認知症や精神的な病気にかかってしまうと、そのままでは名義人が聖和するまで、誰もその財産を動かすことができなくなります。

 そのような事態に備えるため、下図のような成年後見制度があり、本人に代わり家庭裁判所が定めた後見人によって、財産の売却や名義の書き換えができるようになります。


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 次回は、「遺産相続への備え」をお届けします。