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家族の絆づくり 283
GROWモデル」に基づいた成長思考

ナビゲーター:阿部 美樹

成長して目標達成するステップ
 「GROWモデル」という言葉を聞いたことがありますか。
 「GROW」とは、「目標設定(Goal)」「現状把握(Reality)」「資源発見(Resource)」「選択肢創出(Option)」「意思確認(Will)」の頭文字を取った言葉です。

 GROWとは、「成長」という意味もあるように、成長して目標達成に至るために、コーチングを通してこれらのステップを踏んでいくことです。

 コーチングとは、対話を通じて自らの変容を促し目標達成を支援する働きですが、その代表的な手法が「GROWモデル」です。

 例えば、上司が部下に、指示をしたり教えたりするのではなく、聴いたり質問したりしながら引き出すのがコーチングですが、これらの質問を自問自答するように行うセルフコーチングもある程度可能なのです。

セルフコーチングをやってみよう!
 第一は、「目標設定」の質問です。
 「あなたが、今一番、達成したいと願うことは何ですか?」
 「仮に何でもできるとしたら、何をやってみたいですか?」
 「将来(例えば、5年後)に自分がどうなっていたら満足を感じますか?」
 これらの質問を投げかけてゴールである目標設定をします。

 第二は、「現状把握」の質問です。
 「その目標に対して、今はどれくらい進んでいますか?」
 「課題を挙げるとしたら何ですか?」
 「それに対して、今までにどんなことをやってきましたか?」
 これらの質問を通して現状と課題を確認します。

 第三は、「資源発見」の質問です。
 「前に進むためには何が必要ですか?」
 「実現に向けて、誰かの力を借りるとしたら誰ですか?」
 「過去にうまくいったという経験はどんなものですか?
 このような質問で自分にある可能性を探します。

 第四は、「選択肢創出」です。
 「他に、今までにない新しいやり方は考えられませんか?」
 「まだ試していない方法に、どんなものがありますか?」
 「あなたらしい方法には、どんなやり方がありますか?」
 このような質問で可能な道を探していきます。

 最後に、「意思確認」の質問です。
 「やり始めるとしたら、どれですか?」
 「それをいつまでに、どれくらいやることにしましょうか?」
 「うまくいったら、一体どんな気持ちになると思いますか?」
 このような質問で意思を確認し意欲を高めます。

 このようなGROWモデルのステップに沿って考えることをお勧めします