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シリーズ中級講座 30
家庭盟誓<7>

 世界家庭誌で2021年11月号から2022年12月号までの期間に掲載された「中級講座シリーズ」の内容を、「シリーズ中級講座」のタイトルで毎日朝5時にお届けすることになりました。信仰生活の向上、毎日のみ言学習にお役立てください。

伝道教育局副局長
入山 聖基

家庭盟誓4
 「天一国(てんいちこく)主人、私たちの家庭は、真の愛を中心として、天の父母様(神様)の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」

①天宙大家族
 「神様の理想は、すべての世界が一つの家庭になることです。……創造理想の天宙大家族を形成し、『神様のもとの一つの家族』です」(『平和経』333ページ)とあるように、「天宙大家族」とは、いつも真のお母様が、「神様の夢」と語られるものであり、私たちの活動のビジョンです。私たちは日々、家庭盟誓を唱えながら、「神様の夢」を「私の夢」として生きていくのです。

 真のお父様は、「先生は、天宙大家族主義者です。自由と平和と統一と幸福を植えてあげなければなりません。それは、先生の歴史を表すのです。先生が追求してきた歴史の表題です」(天一国経典『天聖経』1348ページ)と語られていますが、私たちも「大家族主義者」とならなければなりません。

 私たちは「家庭」の大切さをよく知っています。しかし、その一面だけを強調すると、自分の家庭のことだけを重視し、他の家庭を裁いたり、否定したりするような“家庭的自己中心”に陥る可能性があります。

 祝福家庭同士は、天の血統によって結ばれた家族であり氏族圏です。他の家庭の子供も自分の子供と同じように見詰めるべきであり、家族や氏族としての関係を育んでいかなければなりません。ですから、「家族主義者」と「大家族主義者」は、“一字違いでも大違い”なのです。

②自由と平和と統一と幸福の世界
 「『自由』は、個人の自由ではなく、全世界の大家庭にいる人たちの自由であり、大家庭の平和であり、大家庭の統一であり、大家庭の幸福です。全人類がすべて幸福である、そのような状態を意味します」(『平和経』334ページ)

 大家族世界の実現に当たって、真の父母様は、「愛の平準化」という思想を教えてくださいました。それは、天の理想でもあります。真のお父様の自叙伝に、このようにあります。

 「平準化とは、高いものは少し低いところに引き下げ、低いものは少し高く引き上げ、互いの高低を合わせることです。そのためには、より多く持っている人、より多く知っている人の犠牲が必要です。平和世界の建設は、一過性の善意や寄付ではできません。絶えず自己を犠牲にし、自分が持っているものを惜しみなく与える真実の愛こそが、平和世界をつくっていくことができるのです」(『平和を愛する世界人として』文庫版373ページ)

 経済力のある者がそれを誇っても、愛とは関係ありません。貧しい人に与えて助けてこそ、愛の実績となります。能力のある者が、ない者を裁いても、愛とは関係ありませんが、相手の不足を補って助けてあげれば、それは愛の実績となります。そのように愛によって平準化された世界こそ、私たちが目指す自由と平和と統一と幸福の世界、すなわち天一国なのです。

 家庭盟誓四番を唱和しながら、家庭や地域など、身近な所から天一国をつくっていきましょう。