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シリーズ中級講座 28
家庭盟誓<5>

 世界家庭誌で2021年11月号から2022年12月号までの期間に掲載された「中級講座シリーズ」の内容を、「シリーズ中級講座」のタイトルで毎日朝5時にお届けすることになりました。信仰生活の向上、毎日のみ言学習にお役立てください。

伝道教育局副局長
入山 聖基

家庭盟誓 3
 「天一国(てんいちこく)主人、私たちの家庭は、真の愛を中心として、四大心情圏三大王権皇族圏を完成することをお誓い致します

 真の父母様は、「四大心情圏と三大王権は、堕落する前のアダムとエバの完成を意味します。堕落する前のアダムとエバが、四大心情圏と三大王権を成し遂げ、皇族になることでした。それで、この節は、堕落した人類を復帰して、皇族をつくっていくことを意味するのです。私たち祝福家庭が、この使命を完遂しなければなりません」(『平和経』332ページ)と語られていますが、「四大心情圏」「三大王権」「皇族圏」とは、それぞれ何でしょうか?

①四大心情圏
 創造原理で学んだように、愛は、相対的関係を通して育まれます。その中心となるのが、家庭の親子関係、兄弟姉妹関係、夫婦関係です。そこで育まれるのが、父母が子女を愛する「父母の愛」、子女が父母を愛する「子女の愛」、兄弟姉妹が互いに愛し助け合う「兄弟姉妹の愛」、夫婦が互いに愛し合う「夫婦の愛」の四つです。神の愛が、家庭の中で「四大愛」として現れるのです。

 そして、四大愛に相対する心情を四大心情と言います。家庭における四大心情圏が拡大することで、世界的な天国が成されるのです。

 真の父母様は、「共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭の姿が、正にモデル的理想家庭なのです」(同、1578ページ)と語っておられます。理想家庭の実現が、私たちの人生の中心目標なので、常に盟誓しながら意識し、目指していくのです。

②三大王権
 四大心情、四大愛は、親から子へ、血統を通じて受け継がれていきます。

 「四大心情圏と三大王権を完成した家庭こそが、人類が願う平和王国をこの地上に創建できる土台になるのです」(『平和経』1545ページ)、「祖父母が過去を代表する王と王妃なら、父母は現在の世界を代表する王と王妃であり、子女は未来世界を代表する王と王妃であり、このような三時代圏は、皆様の家庭においてすべて探して立てることができるのです」(同、1544ページ)とあるように、各家庭で三代にわたって愛の理想が成就することで、神様の愛の理想は“永遠なるもの”となります。ちなみに、ここでの「王」は、世の中でイメージされる“国民を治める権力者”という意味ではありません。家庭の中心、つまり家庭の「真の父母」を意味しています。

③皇族圏
 一般的に、直系の王族に連結された血族を皇族と言います。アダムとエバは、堕落していなければ人類の「真の父母」となっていました。アダム家庭で四大心情圏が完成し、その血統で三大王権が成就していたなら、愛の王になるはずだったのです。そうなれば、人類はその血統に連結された、天の皇族になります。そのようにして無限に拡大することを、神様は願われたのです。

 「今から皆さんは、真の愛を中心とした皇族にならなければなりません。アダムが直系の子女ならば、傍系の子女であるその兄弟姉妹たちは、すべて民になるのです。ですから、天の国の王子、王女の愛を備え、その権威と威信を堂々と身につけ、生涯の路程において、足取りも堂々と威信を備えて入っていくべき所が、本郷の国、天国です」(天一国経典『天聖経』1347ページ)

 天の父母様と真の父母様の願いは、全人類が真の愛を中心に一つの家族、一つの皇族として暮らすことなのです。