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家族の絆づくり 281
「マインドマップ」で発想を広げる

ナビゲーター:阿部 美樹

「心の地図」を描く!
 車の運転をするときに必要なのが地図です。
 知らない場所に行く場合には、地図やナビゲーションを活用しなければ行くことができません。

 同様に、人生も「心の地図」を描かなければ、目的地も行き方も分からず、迷子になってしまいます。
 しかし目に言えない心を整理することは簡単なことではありません。

 「何を願っているのか?」「何を目指しているのか?」「どのようにしたら良いのか?」「どんな可能性があるのか?」など、決めるべき内容もさまざまです。

 このようなときに有効なのが「マインドマップ」の活用です。
 マインドマップとは、考えたいテーマや問題を中央に置き、そこから思い付いたキーワードやアイデアを、切り口に合わせてツリー状に枝葉が広がるように描いていくものです。

 連想ゲームのように、気付いたこと、感じたこと、大切なことなどを自由に描きます。発想やイメージを広げることで、アイデアや思考を整理することができます。
 脳で起こっていることをビジュアル化するので、全体像が一目で分かるようになり心がスッキリします。

「心の整理整頓」でスッキリする!
 さらに、バラバラに見える情報やアイデアを「類似性」「親和性」に基づいてグルーピングしたり、統合・集約したりすることで、解決すべき問題の本質や解決策の方向性を見いだせるようになるでしょう。

 このようなマインドマップは心の整理整頓ですから、「心の掃除」や「心の断捨離」にもなります。
 悩んだり、考えたりしてもどうしようもないことは、ある意味「不要なごみ」です。ごみを捨てていくことで、今必要なことが浮き彫りになり、何を意識すべきかが明確になります。
 そうすれば、心もスッキリして意欲を持って前に進むことができるはずです。

 マインドマップはもともと一人で考えるときに使うものですが、複数の人が共通のテーマを掲げてブレーンストーミングのようにアイデアを出し合う場合にも使えます。
 複数の人の心を整理することで、意識と方向性を一つにすることができます。そうすれば、さらに大きな力を生み出すことができることでしょう。