2023.08.21 05:00
シリーズ中級講座 21
礼典学<2>
世界家庭誌で2021年11月号から2022年12月号までの期間に掲載された「中級講座シリーズ」の内容を、「シリーズ中級講座」のタイトルで毎日朝5時にお届けすることになりました。信仰生活の向上、毎日のみ言学習にお役立てください。
伝道教育局副局長
入山 聖基
(2)天暦
「天と時を合わせる」
「コヘレトの言葉」とも言われる、旧約聖書の「伝道の書」に、「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。……神のなされることは皆その時にかなって美しい」(三・1~11)という聖句があります。
天の父母なる神様は、私たち人間が地上で肉身生活を送るための舞台として、宇宙を創造されました。科学の世界では「ビッグバン」と呼ばれる、宇宙の始まりにつくられたのが、時間と空間です。
地上において与えられた人生の時間は「宿命」として定められていて、人間は、自分の思いどおりに時間を操ることはできません。天が授けてくださる「時」に合わせて生きていくしかないのです。
しかし、そこに人生の美しさがあります。
天地人真の父母様は、サタンが主管するこの世界に、神様を中心とした新天地を再創造するため、天一国(てんいちこく)の暦を制定してくださいました。それが、天暦と安侍日(アンシイル)です。
①天暦の制定
2010年2月14日、韓国・清平(チョンピョン)の天正宮(チョンヂョングン)博物館で、第43回「真の神の日」と「神様王権即位式」九周年を祝賀する記念式典が挙行されました。例年、陽暦の元旦に行われてきた「真の神の日」の式典が、初めて陰暦の元旦に行われたのです。
その日、真の父母様は、天の父母様を中心とした新しい天の暦として、陽暦と陰暦を統一した「天暦」を宣布されました。この暦の数え方は「陰暦」と同じです。
それ以降、名節行事は天暦を中心として行われるようになりました。
②天一国元年の宣布
2013年天暦1月13日、真の父母様によって「天一国基元節」が宣布されました。聖冠を戴き、紫の聖袍(せいほう)をお召しになった真のお母様は、聖杖(せいじょう)を立てながら、次のように宣布されました。
「天の父母様に申し上げます。国号を『天一国』と定め、国花はバラとユリとし、国鳥は鶴とし、天一国の旗と天一国の歌を天に奉呈いたしました。
きょう、二〇一三年一月十三日を期して、天一国元年を宣布いたします」(『トゥデイズ・ワールド ジャパン』2013年4月号、10ページ)
実体的な地上天国の出発が成されました。私たちは、この年から、天一国何年と数えるようになりました。今年2022年は、天一国10年になります。私たちは今、堕落と関係のない全く新しい時代を生きているのです。
天の父母様と真の父母様を中心とする私たちの信仰生活は、天と時を合わせることから始まります。そのようにすることで、天とリズムを合わせて和動し、天運によって守護を受けることができるのです。そのことを知っているだけでも、どれだけ大きな恩恵でしょうか?
天と時を合わせる天暦に親しむことが、信仰生活の出発には欠かせません。きょうからは毎日、日付を「天一国何年、天暦何月何日」と数えながら生きていきましょう。