総合相談室 Q&A 第11回
二世の障害をどう理解し、対応したらいいですか②

回答:臨床心理士・大知 勇治

 この内容は、『TODAY'S WORLD JAPAN(トゥデイズ・ワールド ジャパン)』2013年6月号の「総合相談室Q&A」から抜粋したものです。「総合相談室Q&A」は、動画版(U-ONE TV/全16回)でもご覧いただくことができます。

Q5 障害のある子供たちが皆、神様を証しすることができるということですね?

A5 私は、一般の障害児の親御さんのカウンセリングをしたり、障害児の親の会に仕事で出掛けたりします。その際、天宝会のこのメッセージを、そうした一般の人に伝えることもあります。すると、「原理」や神様を知らない一般の人でも、この内容に感動します。障害のある自分の子供が、これほどまでに深く、強く、肯定的に認められたことはなかったからです。
 ですから、このメッセージを実践していけば、その姿に一般の人たちが感動し、真の父母様につながってくるでしょう。
 米国の天宝会会員の知的障害のある息子さんが、祝福を受けました。彼はそのことがうれしくて、施設のスタッフに言って回ったそうです。「僕にお嫁さんができたんだ!」と。すると、スタッフはびっくりして、その会員に聞いたそうです。「息子さんが結婚をしたって言っているけど、本当なんですか?」と。
 その会員は、祝福のときの写真を見せて、息子がお嫁さんをもらったこと、具体的に家庭を持つことは難しいけれど、ふたりは夫婦としての絆を持ち、両家は親戚として、仲良く助け合っていこうとしていること、そして、天国に行ったときには、本当の夫婦としての生活ができると信じていることなどを説明しました。
 施設のスタッフは、その話を聞いて、驚くとともに本当に感動したといいます。
 このことは、障害のある二世が、真の父母様と真の家庭運動を実体として証しできることをはっきりと教えてくれています。私は、障害のある二世とその家族こそが、誰よりも神様に愛され、真の父母様に近く、真の父母様とみ言を証しできる人たちであると感じています。
 障害のあるなしにかかわらず、愛の完成、三大祝福を成していくという私たちの人生の目標は同じです。ですから、信仰教育、心情教育、祝福など、健常な二世と同じように行っていくべきです。ただし、障害の種類や程度によって、方法や到達目標は異なってきます。一人一人に応じた教育や祝福の在り方を考えてあげる必要があるのです。
 こうした点については、天宝会で具体的なサポートの方法を検討しています。障害を有していても、二世であれば祝福を受けるのが当然あるべき姿です。
 天宝会では、障害を有する二世のための父母集会も行っています。

※「Q4」は割愛しました。

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 次回は、第12回「発達障害をどう理解し、対応したらいいですか」をお届けします。