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心情開拓
心霊を育てる生活原則(113)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

7 自分を兄弟の中で育てる

▲李耀翰先生

心情の通じる兄弟をもとう

 ある人は、「私は大先生だけだ。私の教会にはだれとも授受する人はいない」といいます。そういう傲慢(ごうまん)な人がいますが、その人は大先生とは関係ないのです。大先生は、私たちの主体者になるはずがないのです。大先生は、神様がいるのだから、神様との関係だけです。

 大先生は、神様と一体となる秘訣を私たちに教えたのです。教えたのに、その言葉でもって自分自身を創造もしないで、大先生ばかりあがめていても、それは偶像崇拝です。自分をほっておいて、イエス様にいくら侍っても、それは偶像です。自分を再創造しないで、いくら神様がいるといっても、それは関係のない話です。

 生きた神様から、再創造の原理を私たちは知らされたというのです。それを教えてくださった方が、大先生です。この原理をもって、自分を創造しないで、ただ大先生を恋しく思っても、それは怨讐(おんしゅう)です。そういう人は、怨讐になるのです。自分がまず、神様と一つになって、「本当に原理によって自分はこうなりました。ありがとう」、それが本当です。

 だから皆さんは、自分の中にあるみ旨によって、復活した心霊でもって成長するために出発したのです。ですから今までの血統的因縁からみな離れていった理由は、み言(ことば)を中心とした兄弟を探しにいったからです。その中で自分は、再創造されなくてはならないようになっているのです。そこで失敗したなら、かわいそうな人間になってしまうのです。なぜかというと、父母も捨てた、ここで兄弟は得られなかった、一人ぼっちになった。どこへ行くか。風と共に去るのです。

 だから他の宗教や統一教会に入って去った場合には、自分の父母にも使い道のない人間になってしまうのです。そのため、国家にも役に立たない人間になってしまうのです。本当にかわいそうな人間になってしまうのです。

 皆さんは、今、自分の父母や自分の血統的兄弟より以上の密接な兄弟を、どれほどもっているでしょうか。もっている人は、それが四位基台的な位置を確立した人なのです。離れられない因縁を中心として、情的にまで因縁が結ばれる、これが難しいのです。

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 次回は、「カイン・アベル関係が難しい」をお届けします。


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