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新 堕落性の構造 85

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』〈1996年3月15日初版発行〉より)

『原理講論』の堕落論の要約──あとがきにかえて③

 天使長と人間が堕落したことによって、人間に罪が入ってくるようになりました。その罪には、次の四つの種類があります。

 第一に原罪ですが、これは人間始祖が天使長と犯した堕落による血統的な罪をいい、これがすべての罪の根となります。木でいえば、根に当たります。

 第二に、遺伝罪です。血統的な因縁をもって、その子孫が受け継いだ祖先の罪です。木の幹に当たります。

 第三に、連帯罪です。これは、自分が犯した罪でも遺伝的な罪でもありませんが、例えば、一部のユダヤ人がイエス・キリストを十字架につけた罪により、ユダヤ民族全体がその責任を負って、神からの罰を受けるようになった罪をいいます。木の枝に当たります。

 第四に、自犯罪です。自分が直接犯した罪のことです。木の葉に当たります。

 今日の社会において、繰り返し行われている悲劇的な犯罪はすべて、罪が現れたものなのです。この罪の根を取り除かない限り、犯罪をなくすことはできません。

(続く)

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 次回は、「『原理講論』の堕落論の要約──あとがきにかえて④」をお届けします。

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