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家族の絆づくり 273
「輝く人」「輝かせる人」になる

ナビゲーター:阿部 美樹

二つのタイプの「輝く人」
 誰もが個性を最大限に発揮して生き生きと生きることを望んでいます。人は輝いて生きていきたいものです。
 特別な能力に秀でていなくても、喜んで生きる、楽しんで生きる人は輝いて見えます。

 輝いている人は、自分の思いどおりにいかなくても一喜一憂することなく、人生を楽しもうとします。
 思いどおりにいかないことがあっても、幸せに生きるために意味があることだと捉えるからです。

 現状や環境がどうであっても、楽しく生きる人は幸せになり、「駄目だ、駄目だ」と不満を持ったり、落胆したりしながら生きる人は幸せになれません。
 人は誰でも「願うとおりに生きる」ようになっているのです。

 輝いている人には二種類のタイプがいます。
 第一は、「夢実現タイプの人」です。
 将来の夢を描いて、その実現に向けて行動し、夢に近づいたことを生きがいにする人です。

 第二は、「価値実現タイプの人」です。
 明確に夢を描くことはしなくても、その時々に自分の価値観に基づいて自分らしく生きていることに生きがいを感じる人です。

 人数的には前者よりも後者の方が多いようですが、両方を兼ね備えた人はさらに輝く人となることでしょう。

他のために用いた方が喜びが大きい!
 自分の個性を最大限に生かすためには、周りの人との関係性が大切です。
 それは、「他人からどう思われるか?」を気にするよりも、「他人のために何ができるか?」を考えてみることです。

 例えば「表情」というのは、どれだけ笑顔をつくっても自分では見ることができません。周りの人たちが見て、何らかの影響を受けることで価値が生じます。
 表情が暗い人、しかめっ面の人は周りの人に不愉快な思いにさせていることでしょう。
 表情は自分のために存在しているのではなく、周りの人のために存在しているのです。

 例えば手先の器用さは、自分のために使う喜びもありますが、周りの人ために使った方が喜びが大きいのではないでしょうか。
 このように、私という個性は他のために生きることを通して、初めて価値あるものとして本領を発揮するのではないでしょうか。

 自分が喜ぶだけでなく、周りの人を喜ばせる人になることはすてきなことですね。