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家族の絆づくり 271
「ワクワク感」を高める

ナビゲーター:阿部 美樹

どんな時、「ワクワク」するか?
 人生を喜んで楽しんで生きる心を「ワクワクする」と表現します。当然、ワクワクすることができたらよいけれども、現実は、悶々(もんもん)としたり、カリカリしたりすることが多いものです。

 では、どのようにしたらワクワクする生活になるでしょうか。

 例えば、「明日は待ちに待ったディズニーランドに行く」、「長期休暇が取れてハワイに1週間の旅行に行く」となったら、その前日はワクワク、ドキドキ、ときめくことでしょう。

 このように、「未来の幸せをイメージする」とワクワクする傾向性があります。
 当然、楽しかった思い出を回想する時もワクワクしますが、それ以上に未来のより刺激的な楽しみを想像した時の方がワクワクします。

 未来には無限の可能性があるからです。ですから、過去を振り返る時間が多い人よりも、未来を思い描く時間が多い人の方がワクワクすることになります。

 過去を振り返るタイプの人は、良かったこと以上に失敗や苦しみ、悲しみを振り返りやすい傾向があります。

 「前向きな人」とは、ポジティブな思考の人だけでなく、未来という前を向いている人のことをいうのです。

やりたいことリスト100個!
 しかし、未来を漠然と思い巡らしても、自分が心の底から望んでいることが分からなければ意味がありません。
 自分のことであるにもかかわらず、案外、自分で気付いていないことが多いものです。

 そこで有効なのは、「やりたいことリスト」を作ってみることです。
 「家を買う」「引っ越しする」「ヨーロッパを旅行する」など、思い付くことを数多く書き出してみましょう。

 「やれること」や「できそうなこと」だけを考えると制限されて自由な発想ができません。ですから、「もし、時間とお金がいくらでもあったら…」という前提で考えてみます。

 制限の枠がない、自由奔放な考えの中にこそ、意外な本音が出てきたり、無限の可能性を引き出したりすることができます。
 そして、やりたいこと数個ではなく、「やりたいこと100個」を書き出す取り組みをお勧めします。

 数個の場合、頭で考える理性的な次元でのリストになりますが、100個となるとふと感じる潜在意識的な次元でのリストになるからです。
 書いたリストを改めて読み返してみると、そんな願いがあったのかと感じるような内容もあるでしょう。

 100個のリストを書き出した後、その中からベスト10を選択しましょう。さらに、最後はベストワンを選びます。

 ベストワンを選んだ基準は何でしょうか。
 それを決めた理由こそがワクワクできるものを示唆しています。
 初めは、得をすること、楽をすること、面白いことを選択しますが、だんだんやりがいのあること、実現するには難しいけれども心から満足できることを求めることがあります。

 今一度、ときめき、ワクワクする自分づくりにトライしてみてください。